OPERATION LOVE
□OPERATION LOVE*1
1ページ/10ページ
・・・何やってんだろ、あのひと・・・
2007年7月4日。
ボクは家のリビングで、かなりイラつきながら、
携帯を握り締めていた。
昨日、「家にいろ」って言われたから、
おとなしく待ってるのに、
もう10時じゃん・・・
今からだと、たとえ連絡あったにしても、
外に出るのに、家族になんて言い訳すればいいんだよ・・・
・・・やんなっちゃうな・・・もう・・・
メンバーやスタッフさんからは次々とお祝いの電話やメールが来たし、
昼は地元の友達にも会った。
家族からも夕食の時にお祝いしてもらった。
「あんた、誕生日だっていうのに、一緒に過ごす恋人もいないの?」
という姉のおせっかいな一言つきで。
いるもん・・・
最高の恋人が・・・
誰よりも一緒にこの日を過ごしたい人が・・・
でも・・・
今日になってから、全く音沙汰無し。
「おめでとう」の一言くらいくれる時間はあるでしょ・・・
早くしてくれないと、誕生日終わっちゃうよ。
仕事が長引いているのかな?
それにしたって、連絡くらいくれたっていいじゃん。
付き合って何回目かになると、
誕生日だって、もうそんなもん?
そろそろ<倦怠期>ってやつ?
あーあ・・・
ヤダヤダ・・・
―ピンポーン
ん?
誰か来た?
・・・・こんな時間に?
また誰かのいたずらかな・・・?
電源切っとけって言ったのに、おかあさん・・・
.