OPERATION LOVE
□OPERATION LOVE*2
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おねえ・・・ちゃん・・・
ふすまのところで腰に手を当て仁王立ち・・・
あれ?でも、なんか・・・ばっちりメークしてるんですけど・・・
しかも、ボーナスでゲットしたばっかりの新作イチオシtheoryのワンピース・・・
「近所迷惑でしょ。」
「・・・お、お姉ちゃん、大変なのよ!
た、貴久が・・・錦戸さんと・・・」
「その子には言うな!黙っとけ!」
「ア・・・」
「残念でした・・・
もう、さっきからすっかり全部聞こえてたわよ。
付き合って・・・ううん、
『愛し合って』・・・たんだってぇ?」
「・・・え、あ・・・///」
「ったくぅ・・・いい年してなかなか彼女できないと思ってたら、
仕事のせいじゃなくて、ソウイウコトだったんだ。」
「・・・ま・・・その・・・」
「それで、今度はうちを出て、ふたりで一緒に暮らしたいって?」
「・・・それは・・・」
「はい、そういうことですっ!」
「ふーん・・・まあね、付き合って2,3年たてば、
普通、『そろそろ』って話がでてもいいころだけど、
まあ、こういっちゃなんだけど『普通』じゃないんだし
・・・いろいろな意味で・・・、
今までなんとかうまくやって来れたんだから、
よかったんじゃない、あえて波風たてないでこのままでも?」
「・・・そう、ボクは・・・」
「いや、あかんのです!こいつ、いや貴久くんは、
ご飯ですら、お母さんが作ってくれてるからて
一緒に食べてくれへんし、
僕のうちで、そのー・・・いろいろ・・・の後も
いつも家で家族が心配しとるからて言うて、
すぐ帰ってしまうし・・・・」
「ぶっ・・・
それで『もう、がまんできない』ってこと?」
「・・・朝目が覚めたら
隣にいたはずだったひとがいつの間にかおらんで、
空っぽで、冷たくて、ひとりぼっちだと、
思うてしまうんです。
あれも、これも・・・なにもかも、
全部夢やったんやないか・・・て。
ホンマに全部消えてしもうたんやないかって・・・
そんなんはもう、これ以上耐えられへんから・・・」
「へえ・・・貴久、超、愛されてるんじゃん。
コノコノぉ・・・」
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