消失点
□分岐点H
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10年近くほぼ毎日、家族より同じ時間を一緒に過ごしたメンバーがついに別々の日々を行く。
みやとも。
その事実がずっと胸をチクチク刺す
ベリーズについての未来を話し合い始めた頃、雅が焦っているようにみえた
活動に関してもだし、多分、ももももの予想では私との関係についても。
桃子は気づけば雅に好意を持っていた。
一緒にいる時間が増えれば増えるほど、その好意は明確になっていった。
何年も抑えてきた恋心をここに来て、最後にぶちまけるわけにはいかない。
ここまで来たんだから、最後まで貫き通したい。
活動を停止してからも桃にはやることが山ほどある。
なんどかもしかしたら雅も自分と同じ気持ちなんじゃないかと思ったことがある
ほのかに伝わってくる雅と好意を感じたこともある。
だけどお互い踏み出せず、いや踏み出さずここまでやってきた。
ここからももにとってもみやにとってもきっと重要な時間になる。
一人で戦わなくてはいけない時間。
一人で戦うことは、将来を広げる可能性だと信じている。
もちろん、雅との将来も含めてだ。