Short Room
□Sweet Time
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コンコン。
「失礼しまーす…あれ、雲雀さんいないのかな?」
風紀の仕事で、学校に居る雲雀を訪ねた綱吉は、誰も居ない応接室にどうしようかと途方に暮れた。
「しばらく待ってよう」
綱吉は上履きを脱ぎ、ソファに体育座りの格好で座ると、ドアを見ていた。
時計の針は規則正しい音を鳴らして進む、その音がどうしても寂しいという気持ちを増してしまう。
(雲雀さん…どこに行ったのかな…)
「綱吉」
「ほわぁぁ!!」
静かな部屋に聞こえた声に綱吉は、思わず素っ頓狂な声を上げた。
「びっくりした」
「ごめんなさい」
雲雀の姿を確認した綱吉はふにゃっと笑いながら、謝罪をした。
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