Short Room
□バレンタイン戦線!!
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この日、沢田家に激震が走った。
バレンタイン戦線
〜相手は誰っ!?〜
事の始まりは綱吉の言葉だった。
「母さん…あのね」
奈々のエプロンを、少し掴んでいる仕草は周りをノックアウトする。やられたメンバーは、沢田家におやつを食べに来ていた虹っこ達だ。
(((すっごい、可愛いんですけどー!!)))
その可愛さにハモってしまう虹っこ達。
「ツッ君、どうしたの」
微笑みながら聞き返してくる奈々に、綱吉は顔を紅く染める。
口をパクパクさせる綱吉に奈々は耳を近づけた。
あのね…お菓子の作り方教えて?
!!!!!
(まぁ!)
(((はぁ!!??)))
奈々の耳に小さく辛うじて聞こえた綱吉の声。
虹っこ達はもちろん読心術で聞いていた。
「いいわよ」
奈々はにっこりと笑って答えると、綱吉の頭をゆっくりと撫でた。
しかし、ここで黙っている虹っこではない。
「どういう事(だ!)(なんだコラ!)(なんですか!?)」三人同時にハモると、おやつを食べるのを止めて、綱吉に詰め寄った。
「説明しろ」
「言えコラ」
「言ってください」
綱吉は三人を見渡すと、にっこりと笑った。
「大切な人に渡すんだ!」
大切な人に渡すんだ
渡すんだ
渡すんだ………
綱吉の言葉は、虹っこ達に頭を一dハンマーで有りったけの力を込めて殴る程のショックを与えた。
「というわけで、母さんよろしくね」
「任せなさい!」
床に平伏した虹っこ達を尻目に、綱吉と奈々はえへーと笑いあっていた。
綱吉の挑戦は
始まったばかり。
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あとがき。
この小説は
・雲雀編 P.2
・黒曜編 P.3
・ハル&京子編 P.4
・ディーノ編 P.5
・虹っこ編 P.6
に続いてます★
お好きな編へとお進みください(^-^)
しかし、会話文中心なので苦手な方は回れ右をお願いします。
では、どうぞ!