Short Room
□願い事とお願い事
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ピンポーン
綱吉は、この間まで対立していた黒曜の住み処へと、やってきた。
和解はしたが、怖くないと言えば嘘になる。しかし…綱吉の中で、黒曜に対する恐怖感は和らいでいた。
「こ・こんにちは」
「あ!うさぎちゃんれす〜」
「いらっしゃい」
玄関を開けて顔を覗かせると、犬と千種が声を掛けてくる。
「待ってたんれすよ〜★」
「座って待ってて」
綱吉は急いで歩く犬に手を引かれながら、リビングに行くと、座り慣れたソファーに腰掛けた。
「お久しぶりですね」
「はいれす〜」
「次…いつ来る?」
トテトテ
犬や千種とたわいもない話をしていると、廊下から人の気配がした。
ガチャ
ぼふっ!!
「ひゃっ!!」
「ボス…いらっしゃい」
綱吉に、後ろから抱き付く人物は髑髏だった。
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