アスカガ短編小説

□キミに花を
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「・・・・はっ・・・はっ・・・はくしょん!」

「カガリ・・・もうちょっと色気のある反応はないのか?」

「・・・悪かったな」





誕生日。
もう何週間も前から考えに考えたプレゼントは、文字通り俺の前で散った。
散ったと言ってもたった2、3枚の花びら。
だがその2、3枚がまるで俺の結果を表してるようで・・・・少し寂しい思いをしたのも確かだった。


けど、

「し、仕方ないだろ!花粉が鼻に入っちゃったんだから!」

と言って、顔を真っ赤にするカガリがやっぱり可愛くて。
子供をなだめる様に優しく頭を撫でると、更にその顔が赤くなったのが分かった。

「・・・カガリ、花粉症だったっか?」
「そ、そんなんじゃない!ただ・・・あまりにも花が綺麗だからつい嬉しくなっちゃって・・・それで・・・・」

きゅっと花束を抱くと、申し訳なさそうにカガリは花に優しく触れた。
その頬はまだ赤く、ピンクがかった花の色にまるで呼応しているようだった。




・・やっぱりこれにしてよかった。





自己満足かもしれないけど、それはそれで良かった。
どんなに着飾ったドレスや宝飾品を身につけていても、自然体のカガリ程綺麗なものはない・・と俺は思う。
ほとんどの無意識の状態で、腕をカガリの腰に回すとカガリはまた驚いたように俺を見上げた。



「どんなに歳をとっても・・・どんなに離れ離れになっても、毎年感謝するよ、この日を」

「アスラン?」

「・・・・生まれてきてくれてありがとう、カガリ。
・・・誕生日おめでとう」

「・・・うん」







キミが生まれてきてくれて

キミと出会うことが出来て




-----今のジブンがここにいる。







ずっとずっと護るから。

キミが来年の"今日"も、その次の"今日"も、眩しい笑顔でいてくれるように。




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