運命アクセプト
□act.11〜
3ページ/33ページ
「おいアトラ、そんなんで大丈夫なのか?」
『足付きは悪運が強いらしいからね。複雑な作戦で追い詰めるより、シンプルなもので一気に落とした方がいいのよ。』
端末を手にしながら答えた。
『そろそろかしら…。総員戦闘体制で待機。限界高度ギリギリまで粘るわよ!』
「「「「了解。」」」」
* * *
クライストコクピット内―‥
アトラはヘルメットを抱きながらモニターを見つめていた。
そのモニターには、戦闘の行われている宙域が映し出されている。
<クライスト、発進準備完了。システムオールグリーン。発進どうぞ。>
オペレーターが告げる。
彼女は確か自分達と同期だったはずだ。
『アトラ・バレストリ、クライスト出る!』
カタパルトから離れ、一度Gを逃がすため回転する。
後ろからアスランのイージスが出てくるのが見えた。
『予定通り別れる。後は各自の考えで動いて。』
<あぁ。>
返事が返ってきたのはアスランだけ。
聞こえていなかったのだろうか?
溜息を吐き、照準を旗艦メネラオスに定めた。
.