キリリク小説
□愛しくて堪らない
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「帝〜。」
廊下を歩いていると、後ろから可愛い声が聞こえた。
「おぅ。葉流か。どした?」
「今さぁDVDデッキ壊れちまって見たいDVD見れないの。」
そう言うと葉流はDVDが入ってると思われる袋を見せてきた。
「…で?」
「分かんねぇの? しゃあねぇ。楓に言ってみようかな…「よし。俺の部屋に来い。」」
俺が間髪入れずに言うと葉流は可愛らしい笑顔(実際は腹黒い笑顔)で俺に言った。
「帝がそこまで言うなら行ってやるよ。でも帝が誘ったんだから、セックス無しだぞ。」
…謀られた。
確かに葉流から「部屋行きたい」と言われれば、俺はそこにつけこんで、あんな事やそんな事すると思う。
だからわざと楓の名前を出して俺から誘わせるように仕向けた。
…俺良いように使われてね?
「ほら。早く行こーぜ?」
…まぁ…たまにはいいか。
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