キリリク小説

□こんな時ぐらい
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冬休み。


いつもの俺なら、遊びに出ているはずなんだけど…



俺は寮の廊下を走っていた。





「壱夜〜」



俺が急いで部屋に戻ろうとすると、颯太に呼び止められた。



「今日部屋行っていい?葉流君とお話したいから♪」
「今日はダメ!!」


俺が即答すると、颯太は顔を真っ赤にさせ俺につっかかる。



「何で!?冬休みなんだから葉流君と部屋でお話ぐらいしたっていいじゃない!!」

「や!!違う!今はダメってだけで、また今度にしろって事!!」

「???」














「葉流は今風邪っぴきなの」
















「えー!?僕も看病する!!」

「だぁほ!!颯太に手伝ってもらうつもりなら最初っから頼んでるっつーの!!」


未だに納得しない颯太に俺はトドメを刺す。











「颯太にはうつしたくないし、心配かけたくないから黙っとけって言われたんだよ」










…みるみるうちに顔全体を真っ赤にさせる颯太。




「お前がその理由知ってんの黙っとけよ。俺が後で怒鳴られる」




納得した颯太を置いて俺は、再び部屋へと急いだ。



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