小説
□四神学園U
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『今何処〜?』
「あ、1号棟の2階の階段です」
正確に言うと1階と2階の間だが……んな細かく言わなくてもいいだろ。
『分かった〜♪階段に座ってんの?』
「そうです」
階段で待ってるっつったら座ってるイメージだな。
『あ、ねぇねぇハルくんの名前の漢字どんなの?』
「え〜と葉っぱの葉に流れるで葉流です」
『わぁピッタリ☆名前も可愛いねぇ♪』
名前も…?まぁこの可愛い名前俺はキライだ。可愛いから。
「そういや先輩。名前何ですか?聞く前に入学式始まっちゃって…」
『そだね〜僕も葉流くんに聞こうと思ったのに帝が邪魔しちゃって〜』
イヤな名前を聞いた。
まぁ聞き流そう。
『葉流くんのフルネーム教えてよ♪そしたら僕も教える♪』
「え〜下の名前だけじゃダメッスか?」
『じゃ僕も名前教えない♪』
名字も可愛いから教えるの微妙だけど…いっか。
「綾峰 葉流ッス」
『わぁフルネーム可愛い♪葉流くんに似合ってる♪』
俺的には似合わないんだけど…。
「教えたんだから先輩も教えてよ」
『んふふ〜♪』
「輝♪」
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