歳が……
歳が………
暴走した。
「ほら、早く来いよ」
ベッドに寝転がりパンパンと隣を叩く。
ここは保健室。
神聖なる学校の一室である。
加えて言うなら、歳はここの保健医、私は生徒。
秘密の関係。だったりするから、一応忍んで交際中。
……の、はず。
「俺を待たせんな」
「まだ授業中だよ」
「どうせ、サボリだろ」
そう言って歳はあたしの腕をグイッと引いた。
ベッドに倒れ込む私を歳はがっちりと腕でホールド。
手早くスカートの中へと手を忍び込ませる。
「誰か来るかも!!」
「ふん。鍵かけといた」
「………嘘」
「大人しくやられてろ」
俺様全開。エンジンフルスロットルの歳。
私の制服のシャツのボタンを手際よく開けてそこへ、赤い印を落としていく。
「っあ…………」
小さく声をあげてしまうと、意地悪そうな歳の顔が目に入る。
「声抑えろよ。なんせ学校だからな」
そういいながら、歳は執拗に攻め立てる。
「っあぁ……ん」
必死に抑えようとする私。
「出てんぜ?」
「誰が……」
「仕方ねえ奴。塞いでやるよ」
そうして息も出来ないような激しいキスをされた。
それでも、もとめられると嬉しい私。
でも、離れたくないからキスが終わった後も必死に声を抑えた。
だって、秘密の関係だから。
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