お妙さんと局長話

□言
1ページ/1ページ

なんで好きなのかなんて聞くだけ野暮だと思う。



最近よく俺に『私のどこが好きなの』と質問をするお妙さん。
最初はうれしかった。俺がどんなに貴女を好きか、言う機会さえくれなかった貴女だから。
そりゃあ、張り切って答える。でも。



「そうそう何度も聞かんでください」


あまりにも同じ質問をされるとやっぱり、


「その程度ならさっさと帰って下さい」


誰だって、何度も何度も聞かれると返答に困ると思うんだけど。
適当に答えるのが嫌だからなおのこと。


「嘘でもいいからあと百個くらい理由を言って下さい」
「嘘はいかんでしょう」



なんなんだろうこれは。
嘘でもいいからなんて、それじゃあ意味ないと思うんだけど。
まあ、女の子ってのはこんなものなのかもしれない。

「お妙さんの・・・・・尻が好きです」

ビンタされた。
これは嘘じゃないのに。

「お妙さんの・・・・にの腕がはァッ」

かかとおとしされた。
ここはリングですかお妙さん。

「あなたはなんにもわかってないわね」
「わかってない人はこんなに血まみれにならねばならんのですあれならればあれ」
「ほんっとくだらない。だから嫌いなのよ」
「待ってくださいよォ例あげてください見本的な」

・・・・・・・
すごい眼光で睨まれる

「例?見本?そんなものが必要なの?貴方には」
「だってだって俺がお妙さんの尻が好きなのは真実だし二の腕も大好きだしそうやってすぐ殴るとこも強いとこも笑顔も好きだからそれでも貴女は駄目という」
「・・・・・・・」

あれ。身構えたのに殴られない。



「もういい」
「は」
「帰ってください」


とうとうお妙さんは後ろを向いてしまって俺は悲しくなった
女の子の気持ちがわからないゴリラには恋する資格ないってかど畜生
すごすごと外へ出る
今日も怒られちゃった
俺の気持ちが届くのはいつなんだろうなあ




おわり20070801
いろいろほめてほしいお妙さんといろいろうまくいかない近藤さん
最後お妙さんはふいうちに照れてるだけで無理やり帰したわけじゃありません
バカップルだこれ
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ