Graveyard Of Memory
□無音の時間
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「―…意外だ」
都内の一角。
オートロック式マンションの8階が俺の一人暮らししている部屋。高校まで徒歩20分、Memory本部まで徒歩15分というなかなかの好条件な場所だ。
その部屋に入っての悠生の最初の一言が「意外」。
「意外って何がだ」
「飛鳥の性格上、部屋は見るも耐えないような悲惨な事になっていると思っていたんだが…案外普通だな。」
妙に感心している悠生。悪かったな案外普通の部屋で。
「昼間は高校で夕方からは機関に行くから散らかす時間がないんだよ。」
とんだハードスケジュールだ。もちろん学校の授業では寝ているわけだが。