Graveyard Of Memory

□動き出せ
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何でもMemoryの重要人物で、貴重なコアを保持しているとか。
しかし保持者が突然の記憶喪失。コアの使用条件もコアの場所も分からないため、早急に記憶を取り戻さなければならなくなった。そのために年も近い俺が抜擢された訳だ。

「でも俺、護衛は苦手なんだってのに…」

護衛対象のいる部屋の前で俺は足を止めた。
年は近いらしいが、それ以外の性別や外見や性格など何の情報も貰っていないのだ。やっぱり少しは緊張する。

(…よし、行くぞ)

いつまでもこうしていても仕方がない。
俺は覚悟を決めると自動式の扉をノックした。

「‥‥」

返事はない。
もう一度ノックした。

「‥‥」

やはり返事はない。
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