小説
□愛しい人の名を呼ぶ
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あのお方は亡くなってはいけない。
貴方様が亡くなるのはありえない。
どうか、どうか。
生きていますように……。
10年前の事。
「獄寺君。」
「何でしょうか?10代目!」
ツナが獄寺を呼ぶと獄寺は元気よく返事する。
「俺はさぁ…ボンゴレとかファミリーとかどうでもいいんだ。」
ツナはいつものように言う。
「そうですか・・・。」
獄寺はしょんぼりした顔をする。
「でもさ」
ツナの言葉に付け足された。
「俺・・・今のままがいい」
ツナは獄寺の顔を見る。
「毎日みんなと楽しく過ごして山本と獄寺君と一緒に帰って休日もみんなと過ごしてそんな休みのない日が好きなんだ。」