長編小説1

□還るべきひだまり(ミュウ編)
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『ミュウもご主人様が帰ってくるの、待ってるですの!』



ご主人様たちと別れてチーグルの森に帰ってきて季節が一巡りしたですの。

あの後、ご主人様の言う通りに胸を張って帰ったですの。

でも、そんなこと必要なかったですの。帰ればみんな、快く受け入れてくれたですの。そしてミュウを誉めてくれたですの。よくやったって。偉かったって。

でも、ミュウは淋しいですの!悲しいですの!

みなさんとお別れしたのはもちろん、何よりご主人様が消えてしまったかもしれないことが悲しいですの。

それに、スターとジェイドさんが言ってたことも気になるですの。

オリジナルのスターが死んじゃったはずなのに生きてて、レプリカのスターがいなくなって、でも今のスターはスターの記憶もレプリカのスターの記憶も持ってて…。

レプリカのスターは消えちゃったですの…?じゃあ、ご主人様もやっぱり…。

でも!でもでも!ミュウはご主人様を信じてるですの!

ご主人様は必ず帰るってティアさんに約束してたですの!

ご主人様がティアさんとの約束を破るはずがないですの。

ミュウはミュウのご主人様を、ルーク様を信じるですの。

例えスターのように記憶だけのご主人様になっても、ご主人様はご主人様ですの。

ミュウは、そう信じてるですの…。

そして、必ず還ってきてくれるって信じてるですの…。


ご主人様…。ミュウは、もうライガさんのおうちを燃やしたり、一族のみんなに迷惑を掛けるようなことはしてないですの。えらい子になったですの。

だからご主人様。早く還ってきて、かしこくなったミュウを見てほしいですの…。


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