私の平凡
□四天宝寺
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「俺らもテニスしたいやんか!」
『…………………』
ちくしょー爽やかに言いやがって!
「財前、ある事件で女に騙されてから女なんて信じてなくて…アイツ女に妙に冷たいねん。さっきも青学の子が来たんやけどどっか行ってもーたし。」
コイツもかよ!!!
『それアタシ危険じゃね?嫌だよ。』
「大丈夫や!佐藤さんなら!」
『どーゆう意味だコラ!女の子らしく無いって事かぁ!?もういいよ!慣れたから!』
「………悲しないんか佐藤。」
『哀れみの目止めてくれるモジャモジャ忍足。』
「モジャモジャ忍足って何やねん!」
「ちゅーわけやから佐藤さん!財前頼んだで(ニッコリ)」
あははーこれ100%死亡フラグ。
生きてかえれるかな…(遠い目)
―――――
『おーい…財前くーん!いるなら返事くらいしろー!居なくても返事しろー』
あれから30分。
アタシは財前光を探す旅に出ています。
まぁあのあと上手く丸めこまれしかたなーーーーーーく探しに来たってわけ。
しかも大体財前は木の木陰でプレイヤー聴きながら寝てる事が98%の確率であるらしい。
小春ちゃん情報だから多分間違ってはいない。
だから今木の陰という陰を探し回ってるんだけど…
『はぁ…これでもうコートに戻ってましたとか抜かしやがったら殺してやる!うん!で、まず会ったらアッパーを食らわす!』
てかまさかの2%で別のトコに居ましたーとか無いよね?
この30分無駄足だったとか無いよね…
『アッパーやった後蹴りも食らわすか…』