私の平凡

□四天宝寺
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ん?誰が木の木陰で寝てる…

あっ!

まさかアレ財前光?
黒髪にピアスって蔵リンゆってたし!

マジでプレイヤー聴きながら寝てるな…


1.普通に声を掛けて起こしてみる。

『おーい。財前ー。朝だぞー!』

「…………………」

完全に夢の中かよ!

2.ツンツンつついてみる。

<ツンツンツンツン>

「んん、<ゴロン>…………」


寝返りうっただけ、
こうなればっ……

3.プレイヤーを取る。

<スッ>

「…………んっ…誰や?………………<ギロッ>」

『!…おはー財前?アンタをコートに連れ戻しに来ました。さー行こう!』

「………………」


シカトぉ!?
はぁ…もー…

『ホントテニス部って顔が良いからって自意識過剰なやつらが多すぎだよなー…』

「!!…そんなん顔が良ければ誰でもえーんやろ。女なんて皆そんなもんっすわ。」

喋った!

『はぁ…もう、アンタの過去に何があったかなんてしらないし正直どうでもいいけどさー折角大好きなテニスをしに合宿まで来てんだからサボるなんてもったい無いんじゃないの?』

なんか聞き分けない小さい子を説得してる気分…

「……………」

『どうしてもアタシが居て戻らないってゆーならはっきり言わせて貰うわ!

アタシあんたみたいなウジウジしてるやつ大っ嫌い何だよね…だからわざわざ自分から話かけもしないし近寄りもしないから。』

「!……っ」

『解ったならさっさとコートに行く!部長が心配してたよ。』

これで動かなかったら最終手段を使うしか無いな…
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