頂き物

□フルカラ
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お互いの腕を掴み合って伸脚。脇腹が伸びて、ヒュージョン!
なんて棗がふざけて言う。

「うん、まぁね。で、色をつけなきゃなんないから色鉛筆探したんだけど、
見つからなくて。しょうがないから、文房具屋さんに行って、
新しい色鉛筆買ったんだ。でね、、12色買おうと思ったけど、
24色が『買って買ってー』って言ってきてさ」
「・・・・騙されている、それって」
「うん、・・・・・でね。ずっーと欲しかったのに、いざ使ってみると、
全然味気なかったよ」
「へ・・・・?ど、どうし、て?」
私は腹筋をしながら派を食いしばって棗に聞いた。
私の膝小僧に顎を置きながら棗は続ける。
「うん。何かね、12色でも足りなかったけど・・・・・24色でも、
やっぱり同じだった。全然、足りないんだ」
「・・・・・・・・」
30回の腹筋を終え、私は棗の足を押さえながら私はその意味を考えた。
全然、足りない・・・・?

「だから、さ。・・・・・ッこの空の青が、出したいなって、思って、て。
前は、24色色鉛筆な、ら、出せるんだって、ぐあー」

ちょっと、台詞になって無いからそれ。
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