銀魂

□真選組の銀時観察日記
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○月×日、執筆者土方十四郎


今日はいつも通り総悟と見回りをしていた

・・・・・・いや、いつも通りではない

銀色の子供が泣いていた
俺はその坊主に近づき「坊主、迷子か?」と声を掛けた

するとその坊主は泣きながら「わか、んな・・・・」と言ってきた

わからねぇ?どういう事だ?と思っていると総悟がその坊主に声を掛ける
「母ちゃんと父ちゃんは何処なんでィ?」

「な、・・にもッ、覚えて・・・ひくっ」

その言葉を聞いて俺は総悟と目を合わせた

「この坊主、どうしますかィ?」

総悟にそう言われ俺は眉間に皺を寄せる

「ンな事俺に聞くな」

坊主について、総悟と言い合ってる間もそいつは泣き続ける

そんな様子を見て総悟が坊主に声をかける

「ほら、これやるからもう泣きやみな」

そう言い総悟が坊主に渡したのはでっかい棒つき飴

坊主はそれを受け取るとすぐに泣き止んだ

これだからガキってのは・・・


俺は暫くして口を開いた
「取り合えず、屯所につれてくぞ・・・」

「そうですねィ」

「坊主、手ぇ出せ」

そう言うと坊主は素直に片手を差し出してきた
俺はその手を握ると屯所の方へ歩き出す

「あり?土方さん、あんたもしかしてその坊主気に入ったんですかィ?」

「うっせぇ、・・・」

とにかく屯所に行かねぇとな・・・
急ぎ足で屯所へ向かう
・・・・・が、坊主がものすごく遅い
ふと坊主の方を見ると俺の歩く速さにあわせようと必死だった

「土方さぁん、歩く速度あわせてやらねぇと・・・」

総悟の言葉を無視して俺はそいつを肩車する

「ッ!!?」

いきなりの事でかなり驚いてる様だ

「こっちのが楽だろ?」

俺が坊主の方を見ながらそう言うと坊主はこくんと頷いた

その様子を見ていた総悟がふと口を開く

「・・・・・・土方さん、あんたもしかしてショタコンだったんですかィ?」


「あ?誰がショタコンだコルァ、・・・コレは仕事だ」

「にしては、私的感情が入っちゃってるみたいですけどねィ?」

「・・・・・・;」

「図星ですかィ?」

「う、うるせぇ!!さっさと行くぞ!」

「へぃへぃ」

総悟となんやかんや言いあいながらやっと屯所についた


屯所についてから俺は真っ先に坊主を近藤さんの部屋につれていった
もちろん総悟もついてきた


「−と言う訳だ、記憶が戻るまで屯所で預からねぇか?」

「そうか、大変だったんだな・・・」

近藤さんがくしゃっと坊主の頭を撫でてやるとそいつは嬉しそうに目を細めていた

「近藤さん、俺からもお願いしやす」

「わかった、屯所で預かろう!坊主、名前は?」

「・・・・ぎんとき」

「銀時か、良い名前だな」

どうやら名前は覚えてるらしい

「銀時、今日からは此処がお前の家だ、いいな?」

近藤さんの言葉に銀時は嬉しそうにこくりと頷いた



とにかく、銀時の記憶が戻るよう情報を集めないといけない
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