銀魂
□※銀時の受難
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とにかく、いつまでもこんな格好で外を出歩いてるわけにもいかない、と思い行くところなどないのに銀時はふらふらと万事屋の階段をおりていった
(うあー、やべーよ、やばすぎるっつの!どーすりゃ良いんだよ!!)
頭を抱えながらかぶき町を歩いていると前方から見慣れた姿が向かってくる
「あ…、あの黒い服は…」
銀時は真選組だとすぐに気付きとっさに路地裏に隠れようとする
が、銀時が隠れるより先に真選組隊士が銀時に声をかけた
「あれー?旦那じゃねぇですかィ、こんな所で会うなんて奇遇ですねィ?」
ピシッと固まる銀時
(よりによってあのサディスティック星の皇子、沖田くんに会っちゃったよ…)
「お、おう…」
銀時はいつも通りゆるりと挨拶をして適当にあしらおうと思うが今回はそうはいかなかった
沖田が銀時の身体に目をつけたのだ
「?……旦那、どうしたんですかィその身体…」
「あー、ちょっとな、色々あったんだよ」
沖田に嘘をついてもどうせ最後にはバレるだろうと銀時は女の身体であるということを隠さなかった
沖田は一瞬驚いた顔をするがすぐにその顔は黒い笑みになった
「えと…、じゃあね、俺急いでるから…;」
銀時はその怪しい笑みに気付き早足にその場を立ち去ろうとする
が、人が嫌がり屈辱に耐えている姿が何よりも大好きなS皇子はそれを許してはくれなかった
ぐっと右腕を捕まれたかと思えば何処かへつれていかれる
「ちょ、沖田くん!何処行くの!?今は沖田くんと遊んでる暇ないんだって!!」
冷や汗を流しつつ沖田の腕を振り払おうとするが今の銀時の力では到底沖田の力には勝てない
ぐいぐい引っ張られてついたのは真選組屯所前
「さ、着きやしたよ?」
沖田はにこっと銀時に笑いかければ自室へと向かう
沖田の自室へ着く間にも色んな隊士と廊下ですれ違いそのたびに銀時は顔を真っ赤にするのであった