銀魂

□マタアイマショウ
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ある晴れた日、俺は万事屋に向かった、もちろん愛しい恋人に会うためだ。

今日はとても良い天気だ、など思いながら
だが天気とは裏腹に俺の気持ちは大雨だった、

インターホンを押すと俺の恋人坂田銀時が出てきた。

「はいはーい、万事屋ですよー」

「・・・・・よう」

「あれ?どうしたの?今日会う約束してなかったのに・・・」

「約束してなきゃ会っちゃだめなのか?」

「いや、そういうわけじゃないよ・・・、さ、入って入って♪」

俺は黙って万事屋に入りソファーに座った。
銀時は俺の反対側のソファーに座りきょとんとした顔でこっちを見ている。

「今日はどうしたの?」

俺は返事をしようとするがなかなか言い出せない。

「・・・」

「?」

「・・・・俺、明日から危険な任務につくんだ」

「そうなの?いつ帰ってこれるの?」

「・・・・・・・」

俺は暫くして重い口を開いた。

「帰って・・これねぇかも、しんねぇ・・・、・・・」

「ま、またまたー、そんな冗談おもしろくないよ?」

銀時は笑いながらそう言ってくる。

「・・・・・冗談じゃない、春雨に・・・乗り込む、上からの命令なんだ」

真剣な目で銀時を見つめそう言う、さすがに銀時も冗談じゃない事に気付いたのか言葉を失い「え・・・?」と言う顔をしている。
「そ、そんなの断れば良いじゃん!」

「断れば切腹モンだ・・・」

「・・・・・行か・・ないで」

銀時は俯きながらボソリと言う。

銀時・・・ごめんな、幸せにするって言ったのに・・・
約束守れねぇや、ごめんな・・・・

「悪ィ」

本当は俺だって行きたくねぇよ、でも仕方ねーんだ。
本当は死ぬ時も銀時と一緒が良かった・・・

「ト・・シ・・・」

銀時の頬に一筋の涙が伝った。

「!!・・・・ッ」

俺は銀時の傍に行き自然と銀時の手を握っていた。


今まで見た事ない泣き顔を
見て僕は君の手を握ってた
この手を離せばもう会えないよ
君と笑顔で別れたいから言う
マタアイマショウ
マタアイマショウ


「また・・会おう・・・」

銀時は泣いてくしゃくしゃになった顔で俺の名前を何度も呼んでいる。

「トシ、トシィ・・、俺を、俺を置いてかないで・・・・ッ」

ぎゅっと銀時を抱き締めると俺の目からも涙が溢れ出してきた。

「銀時ッ・・・、また会おう・・ッ」

「トシ・・・、約束、だよ?」

「約束・・だ・・・!」

あぁ、また守れない約束を作ってしまった。
ゴメンな、銀時、ゴメン、ゴメン・・・
そして大好きだよ、銀時・・・・



fin
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