花帰葬
□家族パロB
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今日は朝から変だ
俺が朝目覚めるといつもは隣で寝ている黒鷹が居ない
ふとリビングの方から良い匂いがしてきたので
どうしたんだ?と思いリビングに行くとテーブルには朝食が並べられていた
それにいつも寝坊すけの黒鷹とこはながもう起きていた
黒鷹はコーヒーを飲みながら新聞を読んでいてこはなは銀朱と一緒に朝食を食べていた
いつもは俺が一番に起床して朝食を作っているのに何故だ?と首を傾げつつ椅子に座る
すると黒鷹が新聞からこちらへと目をやり「おはよう」と微笑んでくる
「おはよう・・・」
それに答えるように俺も微笑み返すとこはなと銀朱もおはよう、と言ってくる
「どうしたんだ?銀朱はともかく、こはなと黒鷹までこんな時間に起きてるなんて・・・」
そう言い時計を見ると時計の針は6時20分をさしていた
「えへへ、きょうはね、おかあさんのたんじょうびだから♪」
こはなにそう言われ俺ははっとする
「そういえば・・・」
「おや、覚えてなかったのかい?」
「あぁ」
「だからね、きょうはいえのことなんにもしなくていいよ!」
そう言いながらこはなは俺の傍に寄って来る
「ありがとうな、でもそう言う訳にも「だめー!おかあさんはゆっくりしてていいの!!」
俺の言葉を自らの言葉でさえぎり
頬を膨らますこはなを見て俺は苦笑する、そしてその様子を見ていた黒鷹がクスクスと笑う
「ごはんもつくったし、せんたくものもしたよ!おさらあらいだって・・・」
俺のためにみんながしてくれた事を指折り数えるこはなを見て俺は諦めたようにため息を吐く
「はぁ、わかった・・・、今日はこはなの言うとおりゆっくりするよ」
そう言ってこはなの髪を撫でてやると「うん!」とこはなは嬉しそうに目を細めて笑う