07/31の日記

21:19
季節外れ
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にもほどがあるけどバレンタイン用に書いたまだかきかけやつ

最初らへんわそらすぜっ

「ばれんたいん?」

「そっバレンタイン」

「…降参」

「何がよ」

「…クイズ」

「違うわよっ」

「あっ違う違う今の答えたんじゃなくて」

「現世の行事っ」

「…なる」

「…まあいいわ。でね?なんでも二月十四日に女 の子が好きな男のこにチョコをあげる日らしい わ」

「なんだって!!!」

「驚きでしょ?」

「そっそんなん好きって告白してんのと一緒 じゃ」
「まてっ!!」

乱菊さんが私の顔の前で制止させる様に手の平 を突き出す

「…しかもついでに告白する子もいるとかいない とか…」

手で私を制止したまま眉にシワを寄せて真剣な 顔をする乱菊さん

そっ…そんな…

「そんな大サービスするのっ?チョコをあげるん じゃ物足らずっ?」

無意識に手を握り締めて立ち上がる私

腕を組んで難しそうな顔でコクンと頷く乱菊さ ん

「…らしいわ。」

そ…そんなバカな…

へなへなとソファに座る私

「っでも乱」
「しかもっ!!!」

大声を出してまた私を制止する乱菊さん

「…少ししか好きじゃない男には義理チョコって のを渡すらしいわ」

「ひっ…」

ぎ、ぎりチョ…コ

「ぎ、ぎりぎり好きじゃない…って事?」

「…おしいわ」

まっまだ深い意味合いがっ?

すると乱菊さんがおもむろに筆を取って机に直 接サラサラと文字をかきだす

そして私をチラッと見る

「こう書くらしいわ…」

『義理』

「ひいっ!!」

な、なんてあからさまなっ!

「お義理であんたにチョコあげるって意味が含 まれたチョコらしいわ…」

「お…お義理」

「チョコの方も本命にあげるのと比べたら相当 貧相でいいみたいよ」

「そっそんなお情けチョコ欲しがる奴がいん のっ?」

「ええ、むしろ職場とかでは配らないといけな いらしいわ…恐ろしいわよね」

「まさにお義理っ!!」

「でも相手によっちゃーもらって喜ぶ人も結構 いるらしいわ…」

き、きっとその人はくれた人に片思い中なんだ…

「なんか切ない…義理チョコ」

「そーなのよっ!」

思わず涙ぐむ現在片思い中な私達

「…ふぅ。で、話をもどすと今回はやろうって訳 よバレンタインを」

えっ…

「そんな悪しき風習をっ!?」

「そうよ」

さっきまで涙ぐんでたのが嘘の様にお茶をすす る乱菊さん

「気を確かにっ!」

「だって意外とみんなやってるのよバレンタイ ン」

え…

「でもお義理が…」
「義理あってこその本命よっ!愛には犠牲が付き 物よっ」

そう言ってまんじゅうを無理矢理お茶でグイッ と流し込む乱菊さん

「ら、乱菊さんそんなヤケ食いしたら体にさわ る」

「ほっといて!って違うわよ!普通に詰まりかけた だけよっ」

そ、そうだったのか…

「あ、でもさ…その…」

キョロっキョロっと探る様に左右を伺う私

そして口許に手を添えて小声で乱菊さんに話す

「…お義理犠牲者は誰にするの?」

するとうーんと腕を組んで眉をひそめながら爪 を噛む乱菊さん

「本命はともかくそれが問題よね…」

うーんと二人で考える私達

義理…義理…

そんな好きじゃないけどお情け程度にあげても いい相手…

隊長…いや、いくら上司だからって義理は…

一角…いやいや可哀相でしょ…お情けチョコなん て。むしろ逆ギレするかもだな…

だからって弓親に義理はホント失礼でしょー?普 段あんなにおっぱい直してもらってんのに…

うーん…

次々と知り合いの男の人を連想するもとても義 理なんてあげれる人いなかった

んー…2号じゃ義理も勿体ないしー

…ん?2号?

はっ!!!!

思わずバッと勢いよく立ち上がる私

「セクハラ副隊長だっ」

「誰よっ!!」

乱菊さんが怪訝な顔で私を見上げる

「檜佐木っ檜佐木!!」

「あーっ!!なるほどっ!!あいつなんてまさに義理 チョコに打って付けねっ!」

そーなのっ!

セクハラするけど元上司でそんなに悪い奴でも なくて、だからって対して好きでもなくお情け チョコにもってこいなのっ

「義理男檜佐木っ!」

思わず叫ぶ私

「よしっ!あいつには取って置きの義理チョコを 渡すわよっいいわねっ!!」

「はいっ!」

「じゃ、これにて解散っ!」

「おすっ!!」

「待ちやがれ乱菊っ!!」

実は日番谷隊長が任務が終って帰ってきた所で 間一髪で窓から饅頭を持って飛び立った乱菊さ ん

そして私は乱菊さんの出て行った窓に向かって ダダダと走って思わず叫んだ

「健闘を祈るっ!!」

「祈ってんじゃねーよ」

いつの間にか隣りにいた日番谷隊長をキッと睨 む私

「むっ、ほかの隊の隊長だっ」

「だからなんだよ、テメーも仕事しろよ」

「はっ片腹痛いわっ!」

そう言って私もバッと窓から飛び立った

…あ

急いで降り立った屋根から十番隊の窓に飛び上 がる私

「うんしょ」

着くなりテコテコとソファのテーブルに向かっ て歩く私

あ、あったあった

「…おい」

ん?

日番谷隊長が私の後ろに腕を組んで眉間にシワ を寄せながら立っていた

「あ、ちょーど良かった。この雑誌乱菊さんに 借りるって言っといてもらえません?」

雑誌を借りに戻ってきた私

「…あのなー」

「あ、じゃあ私行きます。これ以上休憩とると 隊長に怒られちゃうから。それじゃ失礼します 日番谷隊長」

雑誌を胸に抱えながらペコッとお辞儀する私

そして扉からちゃんと出て行った

「………」






ん?…なんだこりゃ

ふとテーブルの上を見る日番谷隊長

「…なんだよ義理って」







来年のバレンタインにはだしたいぜ…

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