転生シリーズ(歌王子)

□S
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「ふーん」
『な、なんだよ』

品定めするように、俺の体をなめるように見る秋矢

やめ、そんな風に見るなよ恥ずかしい・・・

「とりあえず体洗ったら?あ、洗ってやろうか?」
『いい』

秋矢はすでに洗い終わったようで、湯に浸かっている

『あんまり見るな』
「見なきゃ一緒に入ってる意味ねえだろ」

秋也の視線が背中に刺さる
さっさと洗って俺も浸かろ

ていうか、湯船狭くないかな

シャワーで体の泡を洗い流す

「大事なところもちゃんと洗ったかー」
『うるさい』
「ははっ」

気にしないようにしてたのにくそっ

『・・・つめて』
「おう」
『・・・・おまえ』
「ここ。ここに後ろ向きでおいで」

両膝をたてて左右に開く秋矢

その間に入れってか
というか・・・
オープンすぎるだろ!
いくら男同士だからって!
目のやり場に困る!!
唯一救いだったのは、白濁色の入浴剤のおかげで大事な部分が見えないことか

「なんだよ、照れてんのか??」
『別に』
「ほら、早く来いって」
『・・・お邪魔します』
「はは、なんだそれ」

だって、こんなんっ
照れるに決まってんだろ!!
なんて言っていいかわからないし!

あまり見ないように気を付けながらゆっくり秋矢の間にはいる
これ、このまましゃがんでほんとに大丈夫か??
ま、まあいいや
すこし距離とって

「焦れったいな」
『うわ!?危なっ!』

ゆっくり腰を落とそうとする俺の腰をグイッとひき、無理矢理湯に引き込もうとする秋矢

お湯の中だから、バランスも保てず、引き込まれるままに、秋矢の上に座り込んでしまった

『っ』
「密着度やべえな」
『うっさい』

だから気にしないようにしてんのに!
言うなよ馬鹿!
「とりあえず、タオルとれよ」
『ちょ!』
「いいだろ別に、見えねえし」
『・・・』

そりゃ、見えないけど
余計に肌が触れる部分が増えた・・・

「あーやべ、なんか来そう・・・」
『は?』
「いや、なんも」

今なんて言った?
まあいいや

秋矢の言う通り、密着度がかなりやばい
少し離れて入ろうと思ったのに、秋矢のせいで完全に足の間に腰を下ろす結果になってしまった

つか、なんでタオル巻いてないの
いや、風呂の中でタオルはご法度だと思うけど
でも・・・こ、腰に・・・

「んだよ、黙っちゃって」
『・・・狭い』

入ったばっかだけど、もう出たい

「んじゃ、もっとくっつく?」
『!?ちょっ!?』

そういって俺の腹に秋矢の腕がまわり、さらにグイッと引き寄せられる
それによって、秋矢に完全にもたれかかる形になってしまった

「んんー」
『?なに・・・』
「細い」
『え』
「細いというか、薄っぺらい」
『う、薄い・・・』

腹にまわった腕はそのままに、もう片方の手で、お腹や胸をペタペタと確かめるように触る秋矢

『一応、筋トレとかしてるんだけど・・・』
「筋肉はついてなくもないけど。まだまだだな。腹筋もわれてないし」
『んっ、くすぐったいって』

さわさわと、腹筋をなでる秋矢
あ、無理これ、くすぐったすぎる!
俺この辺弱いんだよ

「あ??なに、この辺弱いの??へーえ」
『そう、だから、もっ、触んなっ!っはは』

やめるどころか、さらに撫でまわす秋矢
ちょ、マジでやめろって!!

「面白。んー、胸筋も全然ねえな」
『そ、そうか?結構ある方だと思ってた』
「全然だろ。俺の方がある」
『・・・たしかに・・・』

そう言われて、振り返って秋矢の胸筋を触ってみる
たしかに、俺よりあるかも・・・
で、でもそれは、秋矢のほうが全体的に体格がいいから・・・

くそぉ・・・

「ははっ、たしかに、くすぐったいわ」
『ん?だろ??』

俺に肌を触られ、クスクスと笑いをこらえる秋矢
あ、なんだこれ、面白い

「贅肉はついてないみたいだな。うん、背中も綺麗だ」
『そ、そう?』
「ああ、肩甲骨綺麗に出てるし、筋肉も程よくついてる、けど、薄いな」
『それはもうわかったって・・・』

何回も薄いって言われると、へこむ・・・

「後お前」
『??』
「毛、薄いな。全然生えてねえじゃん。剃ってんのか??」
『剃ってないけど・・・これって薄い方なのか?』
「全然はえてねえじゃん?無毛?ってわけでもねえか」

そっか、俺、体毛薄いんだ
まあ、剛毛よりはいいか

「こっちも薄いな」
『ちょっと!?』

不意に秋矢の手が俺の下半身に触れた
入浴剤のせいで、お湯の中の手の動きがわからず、かなりビビった
つうか、なんてとこ触ってんだ!?さすがにまずいって!

「剃ってんのか?」
『剃ってない!!触るな!!』

あろうことか、俺の大事なところの毛をさわさわと触ったり、引っ張ったりする秋矢

う、うわああああ!!ダメダメ!これはダメだって!?
こういうプレイあるよ!てか、それ以上手の位置下げるなよ!

必死に秋矢の手を抑える俺

「ふはっ!必死じゃん!」
『当たり前だろ!!』

この笑い方、楽しんでる!絶対!!

「まあいいや」
『・・・』

秋矢の手が離れ、ホッとした

しかしそれも束の間で、今度は太ももの裏に手をやってきた

『おい!』
「んー・・・細い」
『が、ガリガリってわけじゃないだろ』
「うん。揉み心地はいいな」
『もむなっ』

やわやわと太ももを揉まれる
うわあ、なんだこの感覚
変な感じ・・・

「あー、なんかやべえなこれ」
『や、やばいって、なんだよ・・・』

え、肉つきすぎってこと!?
まじで!?
まさか、太ももでダメ出し食らうとは思わなかった!!

「いや、なんかちょっと・・・」
『??はっきり言ってくれよ』

恥を忍んで体触らせてるんだから、的確なアドバイスもらえないと意味ないんだけど
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