世界で一番恋してる

□5日
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『蔵ノ介…』

「……ん?」


耳元で俺の彼方を呼ぶ声が聞こえてうっすら目をあけた

って…顔近ない?





1月5日




「ん…どないしたん?こんな夜中に…?」

時間は深夜も深夜な午前三時

眠いねんけど…

『蔵ノ介…』

「…明日早いねん。寝な、」

彼方から背を向け布団を被る

ちなみに、俺らは一つのベッドで一緒に寝とる
キングサイズやから広さ的には全く問題はないねんけどな

他の奴らが見たら勘違いするやろうな

ま、男同士やからなんもおこらんけど

つかまじでこんな時間にどないしたんや?腹でも減ったんか?


何てことを思っていたら、布団がごそごそと動いて下半身に違和感が…

「!?ちょっ!彼方!?なにしてんっ!」

『蔵ノ介は寝てていいから』

「はっ!?いや、意味分からんから!」

あろうことか彼方は俺の股間を後ろから揉んできた

『蔵ノ介』

「ちょっ!あかんてまじでっ!」

首筋に息がかかる

なんでこいつこんな急に発情してんねん!

「はっ!?ちょっ!あかんあかんあかん!!」

手が離れたと思ったら、彼方が布団に潜り…

俺のズボンを…

「あかっんっ!?」

『ちゃんと反応してんじゃん』

ニヤッと笑って言う彼方だが

そら、俺も男やから触られれば反応してまうわ!!

最近は抜いてないし…

『ふっ』

「っ!」

俺のソレに息を吹きかける彼方
これ、まじであかん

つか俺さっきからあかんしか言うてないな

「も、やめやっ……ひっ!?なにしてっ!?」

『んっ』

まさかっ!これはっ!?

『んっ…ふ…』

フフフ、フ、フェッ……!?

「うあっ、ちょっ…(あかん、気持ちえぇ…)」

『きもひい?』

「うっ…」

く、くわえながら喋んなっ

つか、なんでこんな事なってんねや?

彼方の頭をなんとか抑えとるものの、全く効いてへん

それに、何でか強く抵抗も出来へん

『ん…はぁ、だいぶデカくなってきたな』

「ハァ…ハァ…!?おまっ!?」

やっと口を放したと思ったら

『んっ…まだ、イくなよ』

彼方が俺の腹にまたがり、、自分の後ろの穴に俺の先走りで濡れた指を…

「なっ、なにしてっ!(つかいつの間にコイツ全裸やねん!)」

『…慣らさなきゃ…入んないだろ…っ』

てっきり俺が襲われると思っとったが、どうやら違うらしい

つか、何ちゅー顔してんねん

苦しいのか、瞳を潤ませ頬を紅く染めながら、俺の上で荒く息を吐き、表情を歪ませる彼方

さらにはグチュグチュと卑猥な音まで聞こえてくる

「ッ(エロッ)」

『ハッ…ァ…んん…』

「っつか…なんでそんな、慣れてんねん…」

『ん…蔵ノ介のこと…考えながら…毎日っ……シてる、からっ……』

「!?」

全身がゾクッとした
なんや今の……イきそうやった

『ハァ、……あっ!?蔵ノ介…っ…』

「……誘ったんはお前や」

気付いたら俺は、彼方を仰向けに倒し、両腕をベッドに縫い付けていた

こんなこと言われて、男やったら誰だってこうするやろ

たとえコイツが男であっても

「ん…彼方」

『はッ、ぁ…ダメッ…』

「え?」

キスをしようと顔を近づけたのだが、拒否られた

『キスは、好きな人とじゃなきゃ……』

「……(好きやからこんなことしてるんとちゃうんかいな)」

『ん、蔵ノ介っ、も、我慢出来ない…ん、だけど…』

「…ほんまにええんやな?」

『ん……入れっ…て』

ギュッとしがみつき、彼方はコクンと頷いた

下半身がドクンと脈打った

唾液と先走りで濡れている彼方のソコに自身をあてがい、グッと力を入れた

『蔵ノ介っ……朝飯は、パンとコーンスープでいいよな?』

「へ?」

少し掠れた高めの切ない声で彼方を呼ばれた

と思ったら…急に意味のわからんセリフ…

しかもさっきまで自分の下にあったはずの彼方の顔を何故か見上げている俺

それと同時にヒヤっと冷気に包まれた

『?寝ぼけてんのか?もう6時だぞ。起こせって言ったのはお前だろ?』

は?え?どういうこと??

「彼方??…服着てるし」

ベッドの上におらんし…
え?朝飯って…

『は?服?って、おまっ!』

「へ?…おわっ!?」

俺の下半身は完全に立ち上がっていた

『…どんな夢見てんだよ…若いなお前。さっさと抜いてこいよ』

苦い顔をして寝室から出て行く彼方

「ゆ、夢……」

…って!
何ちゅう夢見てんねん俺!!
いくら最近ご無沙汰やったからって
流石に夢精はないやろ!
いや、出してへんけどっ

「なんでよりによって相手彼方やねん……」

最悪や…
つか、あのまま入れてたら…
「…あかんあかん!考えんのやめよ!!…ハァ、顔合わせずら」


それにしても

「エロかったなあ……」

夢の中の彼方を思い出し再び下半身が疼いた

俺の想像力って…

情けなくて泣けてきた



ん?そういや…




「これ初夢や…」




















『近寄んな、変態』
「…言い返せんわ(現実の彼方はやっぱドライやな…夢との差、激しすぎるやろ)」



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