世界で一番恋してる

□19日
1ページ/1ページ



「なあ」
『あ?』
「この前聞いてんけど」
『うん』



1月19日



「下着」
『下着?』
「そ、下着」
『下着がどうした』
「あんな?女性用の下着あるやん」 
『・・・・ブラジャー?』
「うわー!俺言わんようにしとったのに、こいつ普通に言いよった!」
『なんだよ、別に女子がいるわけじゃないんだからいいだろ』
「あー、幻滅やわー」
『で?それがどうした』
「ん?あ、そんでなー。それ、男がつけてても胸大きくなるらしいで」
『は?』
「いやだから、俺の友達がな、実際やったらしいねん」
『いきなり何言いだすかと思えば・・・ばかだな』
「ほんまにな。でも今そいつAカップくらいあんねん」
『まじで』
「ほんまほんま!実際見てんもん!」
『・・・ただ太ってるだけじゃなくてか?』
「ちゃう!そいつバスケやってるから、結構ええ体してんねん!けど、胸あんねん」
『うわー、なんかそれ、どうなんだ・・・ミスマッチで気味が悪いな』
「いやっ、それがなんか・・・興奮すんねん」
『・・・・・・・・・俺今かなり引いてるけど、気づいてるか?』
「引くなや」
『引くだろ。なんだよ興奮するって。変態が』
「誰が変態や!彼方も見てみいて!」
『写真とってこいよ』
「おう。今度とってきたる!」
「ほんでな!そいつバスケしてる言うたやん!」
『ああ言ってたな・・・まさか』
「そう!そいつユニフォームからAカップバストこぼれんねん!これがまたおかしくてな!」
『見たのかよ。ああ、それが興奮するって?変態』
「変態言うな!でもそこで終わるやつじゃないねん」
『・・・』
「今も下着付け続けてて、目標はBカップやねんて!」
『はぁ、無駄なこと・・・』
「ほんま、無駄やわー・・・」
『なんもいいことねえのにな』
「まあ、せやね・・・やってみいへん?」
『・・・・はぁ!?』
「いや、ちょっとやってみたいやん!俺にもできるやろかー」
『なんだよその対抗心っつーかなんつーか』
「せや!彼方やってくれや!」
『なんで俺がそんなことやんねーといけないんだよ!』
「モテルかもしれんで!」
『モテルわけねーだろ!つか、そんなんでモテたくねーわ!』
「Cカップ目指そうや!」
『自分でやれよ!俺を巻き込むな!』
「俺は遠慮しとくわ。俺に飽満なバストあったらキモイやろ」
『そんなん俺だって同じだろうが!』
「いや、お前の顔ならいけるて!今流行ってるやん!」
『なにが』
「女装男子?彼方やったら可愛くなる思うわ!!」
『それ俺褒められてんのか?バカにされてるように聞こえるんだけど』
「褒めてる褒めてる!めっちゃ褒めてるて!」
『だとしたら、全然嬉しくねえ』
「えー、なんでなんー」
『当たり前だろ!お前自分が女装似合うって言われて嬉しいか!?』
「・・・・・普通に嬉しい」
『・・・・変態』







「(今度コスプレ衣装買ってこ)」
『くだらねえこと考えてんじゃねえぞ』
「!?」





[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ