あなたのお家はどこですか?

□【よろず屋って何でもしてくれんの?家の掃除から劇的ビフォーアフターまで?じゃあとりあえず一緒に俺の家探してください】
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『いやー、なんかすいません、着物なんて貸してもらっちゃって』






【よろず屋って何でもしてくれんの?家の掃除から劇的ビフォーアフターまで?じゃあとりあえず一緒に俺の家探してください】






『って何で女物なんだよ!!着れちゃう俺も俺だけどさぁ!!』

とりあえずすぐには家に帰れそうにないので、着物を借りた

んだけども

「で、でも、似合ってますよ(ホント、女の人みたい)」

『全然嬉しくないから』

「仕方ないじゃない、新ちゃんの袴や神楽ちゃんのチャイナ服は小さいんだから」

そう、俺の身長は170センチ
新八君のじゃ小さくて丈が中途半端すぎたんだ
中途半端のなかの中途半端だよあれはなに?六部丈?ねぇよそんなんだせぇよ

『そうだけど……ってチャイナ服の報告いらなくね?いらないよね?』

仕方なく身長の一番近いお姉さんの着物を借りたんだが

「女の子がそんな言葉遣いしちゃいけません!!」

『男の子ぉぉぉぉ!!!なに勝手に性別変えてんだ!!』

「そうだったわ、女の子なんて萌えないものね、男の娘だったわ」

『自分女の子だよね……てか今"娘"って言ったよな絶対!解るんだからな!!』解るのは完全に妹のせいです

中途半端でもいいから新八君の着るべきだったか

「私がもうちょっと大きかったら貸してあげれたのに!ごめんヨ姉御ぉぉ!!」

悔しそうに、そりゃもう物凄く悔しそうに地面に伏せるチャイナ

「良いのよ神楽ちゃん、コレはコレでオイシイから(カシャッ)」

『撮るなぁぁぁぁ!!それから、おいしいの使い方間違ってるから!!』

「おお落ち着いて下さいっ名前 さん!」

ウガー!と暴れる俺を後ろから必死に止める新八君

「と、とりあえず、万事屋行きましょ!」

『ん?万事屋??』

「あら!銀さんに会うの!?」

銀さん?なんかどっかで聞いたな……

「姉御!一緒に行くアル!!」

「そうね、銀さんがどんな反応するか見てみたいんだけど、もうお仕事の時間だわ、残念」

「そうアルか……残念ヨ。姉御がいれば今日中にしっぽり行けたアルのに……」

『まてまてまてまて!!しっぽりってなに!!絶対ならねぇよ!!』

「どうだか、ノリノリで女装なんかしちゃって、それで誘うつもりなんでしょいやらしい」

『だから君がやったんだよねコレ!!誘わないし!!』
もうやだ!この子達!妹並みに話通じない!互角だよ、いやそれ以上か!!

「はいはいもう、行きますよ!神楽ちゃんも行くよ!」

「バイバイ姉御!」

「逝ってらっしゃーい^^」

『だから漢字ぃぃぃ!』

「もういいわぁぁぁぁ!!!」

『あ、そういえば君ら名前なんていうの?』

「今まで知らなかったのかよ!!僕より先に出会ってたくせに!!!」




万事屋


「ここですよ!!」

新八君と神楽ちゃん(名前聞いた)に連れられてあるお店の前にやって来た

『スナックお登勢?なに君スナックで働いてるの?スナックで万事屋って、どんな過激なプレイやシチュエーションにも答えてくれるってこと?』

「違うわぁぁぁぁぁ!!!名前 さんアンタ何いってんすか!上ですよ上!!」

『上??万事屋、銀ちゃん?ふざけた名前』

この不景気に、やる気あんのか
万事屋スナックのがまだ儲かると思うな

「ちょっとぉぉぉ!いきなり失礼ですよ!!」

だってねぇ?ちゃんって。ちゃんってお前コレふざけてるようにしか見えないよ

「銀ちゃん自体がふざけてるから問題ないネ。早く行くアル!」

「神楽ちゃんまで!まぁ、でもそうかもしれない」

『なに、君らの上司なんじゃないの?酷い言われようだな銀ちゃんさん』

そして神楽ちゃんに手を引かれ階段をあがり玄関に入った

「ただいまヨ〜!!銀ちゃ〜ん!金づる、間違った、お客さんアル!」

『言い切ったよね』

「ただいま戻りました、銀さん??」

二人が中に向かって声をかけるが、返事が返ってくる様子はない

「いないアルか?」

「でも靴あるし」

『トイレじゃない?便秘気味なんじゃない?』

「アンタ銀さんの何をしってんですか!?」

いや、なんも知らないですけど、男か女かも

ガチャ

「あー、チクショウ、なにがいけなかったんだ?ヨーグルトか?ヨーグルトなのか?期限切れてからまだたったの3日じゃねぇか。あー腹いてー、ん?」

トイレから男が出てきた
彼が銀ちゃんさん?男だったか

「下痢の方だったアル」

『おしいっ』

「どうでもいいわ!」

こちらに気付いた男は玄関の方に向かって歩いてくる

「なになに、もしかしてお客さん?頼むよー銀さんめっちゃ恥ずかしいじゃん、可愛い娘来るなら来るって言っといてくれないと。寝癖で頭天パみたいになっちゃってるじゃん、あー恥ずかしい」

あ、あれ寝癖なんだ

「天パは元からだろ!!って、今可愛い娘って……」

騙された、天パかよ

「キャッホイ!!キタアル!姉御の時代がキタアル!!!」

「??で?なに?」

「と、とりあえず中入りましょ」

『お邪魔しまーす』

新八に促され俺は中に入った


「はい、じゃあまず名前からね。万事屋銀ちゃんの銀ちゃんこと、坂田銀時でっす」

新八君が入れてくれたお茶を飲みながらソファに座っている俺

『あ、依頼人の名字 名前 です』

「名前 ちゃんね。で?今日はどうしたの」

『君でお願いします』

「は?」

心の底からは?って言ったなコイツ

『いやだから、名前 君でお願いします』

「……なに、見た目は女中身は男、そんな自分に私はなりたい、ですかコノヤロー。だめだよ女の子がそんな希望をもっちゃ!皆が皆そう思ったらどうなりますか!子孫繁栄出来なくなるでしょ!!男が滅びるでしょ!」

『色々混ざってるし!!いや、だから!』

どいつもこいつも!俺は男だっつってんだろ!

「あー、銀さん。名前 さんは男なんですよ」

「……なに、見た目は女中身は男、そんな自分に私はなっちゃったわけか?あ?願望が叶ったのか?男は滅びるのか?」

『さっきと一緒じゃねぇか!一般ピープルです!』

そんなん思うのはどこぞの腐女子さんだけです!

「コレからはぼーいずらぶの時代ヨ!!」

「か!神楽ちゃん!?」

「なにいってんだお前?ゴーイング裸婦?んで、君はなんで女装してるの?あ、あれか、就職口探して下さいってか、だったら良いとこ知ってるよ。かまっ娘クラブっていう……」

『おかまじゃねぇ!!!これには深いわけが!』

そして俺はこのアホに、間違った、坂田さんとやらに事情を説明した

「んだよただの迷子かよ」

鼻をほじりながらなんともやる気のない感じで言う銀さん
ムカつくなー『だから、俺んち探してくれっていってんだよ!!俺じゃ皆目検討もつかないんだよ』

「良い歳して迷子です、って恥ずかしくないのか君ー」

とニヤニヤしながら言う銀さん

『(ムカつく)だったら俺んち早く見つけくれよ!!住所いうから!!』

「はいはいどーぞ、新八メモ」

「あ、はい」

自分でとれよ!
とまぁそれは置いといて

『えーと、東京都〜』

「はい、ストップ!」

『な、なんだよ』

俺の目の前に右手を突きだす銀さん

「なに?異国の方?」

『は?』

「名前 さん、とうきょうと?なんて聞いたことないですよ」

「そんな星も知らないネ」

『…………東京知らないってどんだけ非常識なの君ら!日本の中心だぞ!』

「日本の中心は江戸ですけど…………」

『……君たちいくつ』

「「「は?」」」

あ?話が全く噛み合わない

『ちょっとまてよ……そういえばお妙ちゃんに助けられたとき、江戸の歌舞伎町とか言ってたな……』

そんで変な格好の宇宙人みたいなやつに、万事屋に銀時…………

『銀魂ぁぁぁぁぁぁぁ!!!????』

「あ?キンタマ?」

嘘!嘘だろ!妹が最近ハマってるって言ってたあれだよな!!!
確か

〔今度の新刊は銀魂でーす!お兄ちゃんは、万事屋に居候してて、それで銀さんとは恋人どうしなのよvV〕

って言ってた!


『ははっ、まっさかぁ…………』

「あの、名前 さん?どうしたんですか?」

急に騒ぎだした俺を覗き込んで心配そうな顔をする新八君

「頭おかしくなったアル」

『い、いや違うよ…うん…』

これって言っても良いのか?
そりゃ物語もキャラクターもほとんど知らないけど

ここは二次元の世界なんです
って言って信じるか?
てか、こいつらは今現在こうやって生きてるわけだし、二次元なんて言ったら失礼だよな……

てことは俺トリップしちゃったわけ??
え?じゃあ俺んちなんて探してもないと??

それは困る!どうしよ!
状況説明しなきゃ家ないって信じてもらえないだろうし?うーーーん困った!

どうしよう、どうしよう!

うーーーーーーーん…………

「……あれだ。話したくねぇことがあるなら別に言う必要はねぇよ」

頭を抱えて悩んでいたら頭上からそんな声が

『え?いやでも…………』

頭撫でられてる俺……
おいおい嘘だろ

こ、子ども扱いすんなよ///

「(赤くなってやがる)ほら名前 君、君警察行った?」

『警察??行ってないけど』

「迷子っつったらまず警察でしょうが。仕方ねぇな、連れてってやるよ」

『銀さん……』

なんかちょっといい人…かも

「この子何言ってるか全然わかんねぇし、めんどくさいし」

『本音聞こえてんぞコラ』

前言撤回します











次回
【困ったときは警察へ!ってお巡りさんが誰にでも分け隔てなく優しいとは限らないから!基本怖いから!】

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