あなたのお家はどこですか?

□【困ったときは警察へ!ってお巡りさんが誰にでも分け隔てなく優しいとは限らないから!基本怖いから!】
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「ついたぞー、ここがチンピラ警察24時だ」






【困ったときは警察へ!ってお巡りさんが誰にでも分け隔てなく優しいとは限らないから!基本怖いから!】






『真……選組?新撰組じゃなくて?』

銀さんに連れらてやって来たのは真選組屯所

新八君と神楽ちゃんはどうしたかって?
二人は万事屋でお留守番

なぜかって神楽ちゃんが……

「二人で行くといいアル!行動を共にすればするほど恋が芽生えるって姉御が言ってたネ!!新八ぃ邪魔すんじゃねぇぞこら」

とかなんとか、そういう訳で、二人で来たんです

え?ホモでもないのに、銀さんも俺もなんで反抗しなかったのかって??

神楽ちゃんの両手がボキボキ言ってたからだよー

それはもう良いとして

真選組ってあの新撰組?
近藤勇とか土方歳三とか沖田総司とかの?

「あ?」

『いや、なんでも……』

そうだ、ここは漫画の世界だったんだ
もう突っ込むのはやめよう

「おっ、ちょうどいい。おい!そこのミントンやろう!」

「フンッ!へ?あ!万事屋の旦那!」

銀さんは入り口付近でフンフンとラケットをふっている男に声をかけた

知り合いなんだ

「ちょっとこいつ頼むは、迷子みたいなんで、お家探してやってくれや」

『あ、どうも……名前です、えっと……』

銀さんに指差され、ミントン君にジッと見られたので一応頭を下げた

「あ、山崎退です!じゃあ旦那、中の方に聞いてきますから少し待っててください」

「はいよ」

そういって退さんは中に向かって走って行った

『はぁー優しそうな人で良かったー!真選組なんて書いてあるからもっとおっかない人が出てくんのかと思ってたよ』

肩の力を抜いてホッと胸を撫で下ろす俺

「そいつはよかったな、じゃ、名前君、銀さんはこれで」

『うん!ありがと!お金は今度払いに行くから!!』

「それだけは頼むよまぢで、じゃ、銀さんのこと忘れないでね」

手をふりながら離れていく銀さん

『わかってるよー!またね銀さん』

と俺もふりかえそうと手をあげた瞬間

ドカーン!!!

『なにっ!!?』

中の方からけたたましい爆音と煙が立ち上がった

『は!なんで!テロか!?って銀さん待って!!!』

早々と立ち去ろうとする銀さんの袖を掴んで止める俺

「こら!放しなさい!今お別れの言葉言ったでしょーが!」



『また会いましたね銀さん!』

「なに再び会ったみたいな編集点作ってんの!」

『この人でなしぃぃ!こんなところに俺を一人置き去りにする気か!この……この人でなしぃぃぃぃぃぃ!!』

「なんで二回言ったの!とにかくはなせ!俺ここに嫌いな奴いんだよーまぢで顔も見たくないほど!それなのにこんなとこまで連れてきてあげたんだぞ!もう解放しなさい!」

『嫌だ!嫌だ怖いもん!!一緒にいてよ!!それはあれだ、嫌い嫌いって言って避け続けるからその人の良いところ見つけられなくて余計に嫌いになっちゃうんだって!もっと相手を知れば、あれ?コイツこんな良い奴だっけ?ちょっと見直したよ、ってなるかも知れないじゃん!逃げてちゃだめなんだよ!』

「そういうんじゃないから!もう性格が合わないの!!あんな瞳孔ガン開きの奴の良いところなんて見つけられる自信ないもん俺!!」

『やってみなきゃわかんないでしょうがぁぁぁ!!ほら、着いてってあげるから行くよ!!』

「って逆ぅぅぅ!なんかいつの間にか逆んなってるからこれ!なにオカンみたいなこといってんの!アホの子とは遊んじゃダメです友達は選びなさいとかいってよ!!」

「アホの子ってのは俺の事か、ああ??」

「屯所の真ん前でイチャイチャしねぇでくだせぇ旦那」

『「…………あ」』

銀さんを帰らせないようにすることに必死で後ろにいた人たちに全く気づかなかった

「良いところに、こいつ頼むは」

『うわっ!?ちょっ!!』

あろうことか銀さんは怖い目のお兄さんの方に俺をドンッと突き飛ばした

「おいっ!!」

抱き止められましたお兄さんに
怖いよー!!瞳孔開いてるよー!!

「じゃあな!」

といって走り出す銀さん

『ちょっと待って銀さん!置いてかないで助けて!!この人瞳孔開いちゃってるよー殺されちゃうよー!!』

「大丈夫だ!自分を信じろ!」

『こいつらが信用できないんだよ!まてこら天パこのやろぉぉぉぉ!!お願い手ぇ握っててぇぇぇぇ!!!』

俺の叫びもむなしく銀さんは人混みの中に消えていった


ギュッ


「怖くないよー、ほら、俺が手ぇ握っててあげまさぁ」

伸ばした手は茶髪のお兄さんに掴まれた

『え…………』

「警察が信用できねぇってことはお前さては攘夷だな」

『…………なにか怒ってらっしゃる??』

「怒ってねぇよ、全然これっぽっちもな」

眉毛ピクピクさせてよく言うよ
捕まれてる俺の腕に跡ついちゃってんじゃん

『ははは……』

「とりあえず取調室行きますぜぃ」

『えっ!!と、取り調べ!?なにも悪いことしてないのにっ!!』

「犯罪者はみんな決まってそういいまさぁ」

なにそれ!
ちょっ!引っ張るな!

『ちょっ!ホントだって!そうだ!さっきの人!えっと名前なんだっけ…ミントン?その人に聞けば事情がわかる!!』

「あぁ、ザキなら庭で延びてまさぁ。さっき俺の昼寝の邪魔をしにきたんでねぃ。ちょいと制裁を」

お兄さんの肩に担がれたバズーカがキラーンと光った

『さっきの爆音それぇ!ってか昼寝の邪魔したくらいで爆撃ってどんなけバイオレンスなの!ってか仕事中に寝るなよ!』

サボりじゃん!完璧に!!

「キャンキャンうるせぇなぁ、あんまうるさいと俺のコイツ、口に突っ込むぜぃ?」

ニヤリと笑ってズボンのファスナーをジーッと……

『なっ!?変態!やだ!帰りたい!』

怖いよーー!!

「静かにしろてめぇ!総悟もいい加減にしろ」

「なんでぃ、女に引っ付かれたくらいで顔真っ赤にしてるくせに、ヘタレ土方死ねコノヤロー」

「なっ!ってめ!!誰がヘタレだと!」

「土方さんがでさぁ」

キィンッ!!

茶髪のお兄さんが言った瞬間に刀と刀がぶつかりあう音

「ムキになるってことは認めてるのと同じですぜぃ」

「てんめぇ……」

『うわーんもう、お家帰りたいよーー!!』

この人たち本物の刀で本気でやりあってるよ!!

もうやだ!いつとばっちりが来るかわかったもんじゃない!

こんなことなら銀さんとこにずっと居ればよかったよ!!

「トシ!総悟!そんなところで何してるんだ?」

「近藤さん」

「チッ」

誰かが二人の喧嘩の制裁に入った

『……ゴリラ!?野生のゴリラが!!し、死んだふりしなきゃ!!』

何やってんだ二人とも!
野生のゴリラは凶暴なんだぞ!
縄張りに侵入してきた物には胸を叩いて威嚇してくるんだぞ!!

ウンコとか投げてくるんだぞ!!

「え、え?なにこの子、俺一応人間なんだけどぉぉ!!」

「おい、起きろ」

「死んだふりすんのは熊ですぜぃ」

『はっ!そうだ熊だ!!じゃあゴリラはどうすんのっ!!』

「毛繕いしてやれば仲間だと思うんじゃねぇかぃ?」

『そ!そうか!ウホウホ、よしよーし怖くないよー、仲間だからねーウホウホ』

俺は意を決して立ち上がりゴリラの正面から優しく頭を撫でた

「……///」

「ぷっ」

「総悟ぉぉぉぉ!からかってんじゃねぇ!近藤さんあんたもなに満更でもねぇ顔してんだぁぁぁ!!」

「いやぁー、お妙さんには負けるが可愛い子じゃないか!お嬢さん始めまして、局長の近藤勳です」

『きょ!局長!?え、一番偉い人!?てか人間なのっ!?』

握手を求められた

ゴリラとかいってゴメンナサイ

「俺が副長の沖田総悟でさぁ」

そういってまた握手を求められた
ふ、副長って二番目に偉い人!?
あんな下品なこと言う奴が!?

「なに嘘ついてやがる!テメェは一番隊隊長だろうが!副長はこの俺、土方十四郎だ!」

バシッと頭を叩き訂正する

なんだこっちが本物の副長かぁ……
って!この瞳孔ガン開きが!?
あ、あり得ない……

ていうか

『……なんか皆さんすごい人??』

「あぁ、とりあえず入れ。取り調べ室で話を聞く」

「逃げても無駄ですぜぃ」

「昨日とっつぁんからまんじゅうを貰ったんだ!そいつ持ってきてやるからな!!」

『あ……はは…どうもすみません』

なんか

ただの迷子ですって……

すげぇ言いずれぇぇぇぇぇぇ!!!












次回
【取り調べする人って初めから決めつけてるよね、お前がやったんだろとか、やってないのにやったって言わせようとするよね】

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