あなたのお家はどこですか?

□【取り調べする人って初めから決めつけてるよね、お前がやったんだろとか、やってないのにやったって言わせようとするよね】
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「取り調べ始めるぞ」






【取り調べする人って初めから決めつけてるよね、お前がやったんだろとか、やってないのにやったって言わせようとするよね】






三人に囲まれて取り調べ室まで連れてこられ、椅子に座らせられた

うわー、なんかやだなぁ
なんにも悪いことしてないのになぁ

てことで

『グーーー』

「いきなり寝るなっ!」

『痛ッ!叩くなよ!』

スパンっと良い音が俺の頭でなった

「真面目にやれ」

「土方さん、起こすならこっちの方がいいでさぁ」

そういって沖田君はムチを取り出した

『ちょっと!俺の中の何を起こすつもりだお前は!!』

誰がSMなんぞに目覚めるかっ!!

「しまえ総悟。色々聞いてくから答えろ、嘘なんてつくんじゃねぇぞ」

『はぁい』

そして取り調べが始まった

「まず、名前は」

『名字名前』

「年齢は」

『21歳』

「21っ!?…………いや、いい」

目を見開き俺を凝視してから再び紙に目を落とす土方

『なんだ、見えないってか、あ?成人してるようには見えないってかコノヤロー』

あからさまな態度とりやがって!!
どうせ見えませんよーだ!コンビニでお酒買うと必ず年齢確認されますよーだ!!

チクショウ

「見えやせん。俺とタメくらいかと思ってやした」

『やっぱりな。敬語使え敬語』

年下なんだから、年上を敬え

「すいやせん、次からは年上バージョンでいきまさぁ」

『何をだよ』

「下ネタ」

『いらん!!!!!』

なにを当たり前みたいな顔していってんの!
しかも年上バージョンってなに!!

「次行くぞ」

『あれ、この子の言動は無視なの?あんた上司だろ、こんな部下野放しにしといていいと思ってんの!いや良くない!世間的にもよくないよ!!』

「うるせぇな、いいんだそいつはそれで、もう手におえん。次いくぞ」

あれ、なんか大分苦労されてる様子……
どこの世界にもいるんだなぁこういう上司と部下って

「なんで万事屋の野郎といた」

万事屋のって、銀さん?

『??何でって、依頼人だから』

「依頼?なんのだ」

そういえば俺、迷子なんだった!!んでトリップしたから家もないんだった!
忘れてた……

『い、いや、それはぁ…………』

「俺からも質問でさぁ、万事屋の旦那とは付き合ってるんですかい?」

俺がモゴモゴ言ってると沖田君が突然聞いてきた

『は?付き合ってるもなにも今日初めて会ったんだし、てか銀さん男だし』

「?男は関係ないだろ」

『あるだろ普通に、なんで男と付き合わなくちゃいけないんだよ』

なに、土方さんってそっちの人?
お妙ちゃーん!いいネタがここに居るよー!

「名前さんあんた、男が嫌いなんですかぃ?」

『いや、嫌いじゃないけど、恋愛対象ではないです』

「お、女が好きなのか?」

コイツはさっきからなに当たり前なこといってんの

『普通にそうですけど?』

「女同士は気持ち良いんですかぃ?」

「なっ!総悟!」

『な、何でそんなこと聞くんだよ……女じゃないから知らないし///』

何聞いてくるんだよ沖田君は!女同士が気持ちいかなんて知るわけないじゃん!セクハラかっ!!

「「あ?」」

『ん??』

二人して俺をガン見……
なんですか??
顔から体からほんと隅から隅まで
セクハラかっ!!!

「「…………」」

あれ?こいつらまさか

『…………あの、もしかして、なんか勘違いしてない?』

「名前さんアンタ」

「質問だ、性別は」

『……男です』

そして、目一杯の沈黙のあと

ダンッッと土方が机を叩く音

「嘘つくんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

『なっ!!嘘じゃないし!なんで性別偽らなくちゃいけないんだよ!!』

つられて俺も机を叩いて立ち上がる

「まぢですかぃ、その面で」

『その面ってなんだ!女顔っていいたいのか!童顔って言いたいのかコノヤロォォォ!!だいたいさっきから一人称俺じゃん!!わかんだろ!!』

つか、コイツらはじめっから俺のこと女として扱ってたのか!?

だとしたら酷すぎんだろ!人の頭パンパン叩きやがって!

「わかるかっ!紛らわしいっ!!だいたいテメェ女の着物着てるじゃねぇか!変態か!」

真っ赤な着物を指差し怒鳴る土方さん

『なっ!コレは違う!着るものがなかったから仕方なく!!』

俺だって好きで着てんじゃねぇ!

「仕方なくてもそんなもん着るくらいなら俺は全裸のがましだな!」

『知るかよお前のことなんか!俺は全裸なんてごめんだ!』

全裸で町を歩けるか!!
捕まるわ警察に!結局ここにくるだけじゃん!

んで、全裸だったらだったで、なんで全裸なんだって聞くだろお前!!

「ちょいと失礼」

『んあっ!なっ!なにしてんのぉぉぉ変な声出ちゃったでしょうがぁぁぁ!!??』

いきなり沖田君が後ろから抱きついてきて俺の腰に触れた

ははははずかしぃぃぃぃ

「はいはい、可愛かったですぜぃ」

『っ!やめっ!!』

そしてあろうことか、着物の合わせ目から手を突っ込んできた

「そそそそそ総悟ななななにしてんだぁぁぁ!!///」

それを見てどもる土方さん

「暴れんな。何って、確認でさぁ、この身ぐるみひっぺがしゃあ男か女かハッキリするだろぃ」

なにぃっ!!??

『なっ!タイムタイム!!やめろ!そんなんしなくても男だってば!!』

脱がされるってことか!!

「男だったらそんな拒むこともねぇだろぃ。ついてるもん見せて終わりでさぁ」

手を突っ込んだまま帯を外しにかかる沖田君

『男でもそんな見ず知らずのやつらの前で晒せるか!んぁっ!テメっ、どこ触ってっ……』

ひぃ!もう触るなッ!
てか、力が強すぎる!!

年下なんだよな!暴れるのが精一杯で全く抜け出せない

「胸はないですねぃ」

『だから、ないって……んん……』

ヤバイヤバイヤバイヤバイって!!

「でも今のガキは貧乳なやつ多いですからねぃ。しかも感じちゃってるってことはやっぱり女……」

『感じてなっ……お前の触りかたがいやらし、から……』

「んな顔しといてよく言うぜ、ここか?」

ニヤリと笑って乳首をイジリだす沖田君
コイツ絶対楽しんでる!!
そんなことする必要どこにもないじゃん!!

『やめっ!!もっ、触るなって!手……とめっろ!』

「土方さん、んなとこで勃起させてねぇで手伝ってくだせぇ」

部屋の隅でうずくまっている土方さんに沖田君が声をかけた

「なっ!誰が!するか!ったく」

そういって立ち上がり、こちらに近付いてきた

さっきより瞳孔開いてるよ

『はっ!っちょ!待った!二人がかりなんてずるい!!』

唯一沖田君の行動を阻止していた両腕が土方さんにとらえられた

「大人しくしてろ!俺はお前のを見るまでおさまらねぇ!!」

『へっ!変態かぁぁ!おさまれよ!てか、勃起してたのホントだったのかよ!』

「ちげぇぇぇ!怒りがおさまらねぇんだ!!」

「土方さんしっかり押さえててくだせぇ」

「ああ」

『なにこいつら!力、つよっ!ちょっ!コノ状況ほんとやだ!!襲われてるみたいじゃん』

ハタから見たら強姦だぞこれ!!
抵抗できないか弱い女の子が職務質問と称して警察官にいろいろされるってやつだよ!
エロビデオによくあるやつだよ!!

って言ってる間にもどんどん着物が脱がされていく

上半身は裸だよこれ!
女だったらどうしてくれんの!!

「色は白いし腰は細いし、最高ですねぃあんた」

と言って首筋をひと舐め

『ひっ!誰かーーー!お巡りさぁぁぁん!』

コイツ絶対楽しんでる!!もう男とかそんなん関係ないよ!俺を犯す気だぁぁぁぁ!!!

そんでお前は部下の行動に気付け土方コノヤロォォォォ!!

「よぉ!トシ!総悟!進んでるか!とっつぁんに貰ったまんじゅうとお茶持ってきたぞぉ!!お?」

急に部屋の扉が開き、お盆を持った近藤さんが現れた

持っていたお盆はすぐに落としたが

「こ、近藤さん」

「チッ」

俺を押さえていた力が緩まる
た、助かった…………のか…………

「な!なにしてんの二人ともぉぉぉぉぉ!?」

そして近藤さんに抱きしめられた
あ、なんだこれ、暖かい

「土方さんがヤれっていいました」

「言ってねぇ!!やり始めたのはお前だろが!」

「俺は、俺は…………二人をそんな風に育てた覚えはありませんんん!!こんなか弱い女の子を二人がかりでなんて!」

「「…………」」

『ゴリラさん』

おぉ、なんか久々の優しさに包まれて涙でそうだよ俺

「あれ?コノ状況でゴリラさんはないよね?あれ、デジャブ」

「近藤さん」

「そいつ男でさぁ」

「へ?なにを言ってるんだ!そんなこと言われたって俺はこの子をはなさんぞぉ!!」

「「…………」」

「あれ、ちょっとなに、その可哀想な人を見る目は!!」

『俺男です』

「…………嘘ぉぉぉぉ!!」















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【トランクスよりボクサーパンツの方が好きっていう女の子最近増えてます】

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