あなたのお家はどこですか?

□【トランクスよりボクサーパンツの方が好きっていう女の子最近増えてます】
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「いいからまずお前は着替えろ、紛らわしい」






【トランクスよりボクサーパンツの方が好きっていう女の子最近増えてます】






土方さんが着替えろ着替えろとうるさいので、一番体型が近い総悟君から着物(着流しっていうのかな?)とお部屋を借りました

しかし、どうやって着るんだろう

『うーん、羽織って紐で縛ればいいのか?』

…………合わせってどっちが上??

ああもう!!わかるわけないじゃん!俺現代っ子だよ!着物着る機会なんてないっつーの!!成人式もスーツだったしよお!!

「着れやしたか?」

『うぉ!?急に入ってくんなよ!ノックをしなさい!ノックを!!』

入り口に腕を組んで立ってる総悟君

「ここ、俺の部屋ですぜぃ」

『でもいま俺使ってんじゃん!しかも着替え中じゃん!キャッ!見られちゃったドッキリ!とか求めてねぇから!』

今布羽織っただけで、ほぼパンツ一丁だからね俺

「うるせぇなぁ。で、着れたんですかぃ」

『見りゃわかるでしょ、まだです』

「もしかして、着方わからねぇとか、いいやせんよね?」

ギクッ

『…………わ、わかりますー!なに?バカにしてんの?浴衣くらい一人できれますー!!』

「着流しな」

『っ!』

ままま間違えたぁぁぁぁ

くそッぜってぇバカにされてる!!
誰が!お前の手なんて借りるか!
ニヤニヤしやがってコノヤロー!!

「まぁいいや。それからその下着、なんか変ですぜぃ?なんですかぃ、そのピッチリしたやつ」

俺の股間を指差しながら、眉間に皺をよせる総悟君

『え?なに、ボクサーパンツ知らないの??』

「ボクサー?股間で格闘でもするんですかぃ?フンドシだろ普通」

『………………………まじでか』

フンドシって!フンドシ!?
ただの一枚布でしょ!
なんか、すごく衝撃的なんだけどぉぉぉ!!

まぢで!みんなフンドシはいてんの!?え、女の人も……?

「持ってないんですかぃ?しょうがねぇなぁ、俺の赤フンかしてやりまさぁ」

『え……いや、……あ…ありがとう』

み、みんなはいてんだったら、俺もはいてなきゃダメだよな、うん

「じゃ、着れたら来てくだせぇ」

『お、おう』

試練が、増えたぜ





そうして数分後





『グスッ、手伝ってください』

「なっ!」

「やっぱりねぃ」

結局着方も分からないし、不器用だからか、うまく紐も縛れないしで泣いた

フンドシにいたってはどこをどうすればいいのか検討もつかない

「おまっ!なんだその格好!!」

「玉ぁはみ出てますぜぃ」

『ギャー!!!見るなッ!見るなぁぁぁ!』

まぢかよ!気づかなかったぁぁぁ!
しょうがないじゃん!わかんないんだから!!!

俺は慌てて股間を隠した

「っ…て、手伝ってやれ総悟」

なに顔背けてんだ、こんなもの見たくねぇってかコラ

「なに照れてんだぃ土方さん、わかりやした」

『え、え、え、ちょ、なに』

「着せてやりまさぁ」

両手をわきわきさせながら近付いてくる総悟君

『いや、それはありがたいんだけど、ちょ!取るなッ!待って!!』

「根本的に間違ってるんでさぁ、一回とらねぇと」

『いや!やり方教えてくれたら自分でやるって!!!!』

「いやいや、口で説明するより早いですぜぃ、百聞は一見になんたらって言うだろぃ」

『いいいいやでも、ちょっと恥ずかしいっ!!』

「なに言ってんでぃ、こういうのが興奮するんだろ」

『何の話!?』

引っ張るなってば!!
いてててててて!!ヒモが食い込む!ケツに食い込んでっからぁぁぁぁ!!

「総悟ぉぉぉぉぉ!!いいかげんにしろよお前!!何度R指定に持ってくつもりだ!!つかお前も、フンドシの付け方わかんねぇならトランクスとかでいいじゃねぇか!!」

見かねた土方さんが突っ込んだ

「土方さん、読者はこれを望んでるんですぜぃ」

『コラァァァ!読者とか言うな!!まだ始めたばかりなんだから!もう少し様子見なきゃなんだから!!』

嫌な人だっているかもでしょぉがぁ!

「お前もそういうこと言うなァァァ!!つか手を止めろ総悟ぉぉぉ!!!」

『そうだ!止めろ総悟ぉぉぉ!!これお前一人が楽しいだけだからね!!』

されてる方も見てる方も全ッ然楽しくないから!

「俺が楽しければそれでいいんでさぁ」

『なにそのジャイアン思考!!いやお前はジャイアンにもなれない!!ジャイアン映画だとスゲーいい奴になるんだぞ!!お前はそういうの絶対なさそう!!スネ夫だよお前は!!』

「何の話をしてんだ!誰だジャイアンって!スネ夫って誰だ!!いいからもうトランクスはけ!!!」

『は、はい?今なんて』

今ものすごぉぉぉぉく不吉な言葉が……

「だからさっきも言っただろ!付け方わからねぇならトランクスにしとけって!!」

さっき?言ったっけ?
てか

『…………トランクス……あるの?』

「あ?あるだろ普通に。ブリーフもあるじゃねぇか」

『…………………総悟君、話が違うんだけどぉぉぉぉぉ!!!!!?????』

トランクスもブリーフもあるなんて聞いてないよ!
てかみんなフンドシだっていったよね!

「チッ。なにばらしてんだぃ土方死ねコノヤロー」

あからさまに舌打ちをする総悟君

「まさかおまえ、皆が皆フンドシだと思ってんのか?」

加えていたタバコをポロッと落とす土方さん

『だだだだって!!総悟君がボクサーなんて知らないって!普通フンドシだろって!』

「ボクサーは知りやせん」
「ボクサーは知らねぇ」

『なにそれ!中途半端な世界だな!』

ボクサーもあれよ!
一番人気だよボクサー!

「「世界?」」

『あ、い、いや』

しまった、つい……
ここが二次元の世界だってことは、黙っておかなきゃ

「……総悟、新しいトランクス持ってねぇのか」

一瞬なにかを疑うような目で土方さんは俺を見た
すぐに呆れた顔に戻ったが

「ありやせん」

「チッ、しょうがねぇなぁ」

そういって土方さんは部屋を出ていった

『あ、俺どうすれば…』

「さぁ?土方さんがトランクス貸してくれるんじゃないですかぃ?」

『まぢでか、土方さんいい人だ』

総悟君とは大違いだな、うん

「おら、これやる。まだ買ったばっかりだから使ってねぇ」

戻ってきた土方さんの手には真新しいトランクスが

『あ、ありがとう…………スゲーや』

「悪趣味でさぁ、吐き気がしますねぃ」

「テメェら………文句あんならやらねぇぞ!!!」

ひっ!怒った!!

『ご!ゴメンなさい!!まじ嬉しいっす!俺こういう柄大好きっす!!マヨネーズ大好きっす!!』

「そうか」

お、ご満悦な顔だな

てか、よく見つけたな
マヨネーズ柄のトランクスなんて
キューピーの回し者か?

「で?着流しもきれねぇのか?」

『あ、はい、スミマセン』

「俺が着せてやりまさぁ」

ニヤリと笑う総悟君

『ひ!土方さんがいいなぁ!!!俺、土方さんにきせてもらいたいなぁぁぁ!!!』

今背筋ゾクってしたぁ!

「わかってる、これ以上総悟になにかされたらうちの信用問題だ」

「チッ」

ホッと胸を撫で下ろし、土方さんと二人で別室へ





「…………」

『…………』

黙々と俺に着流しを着せていく土方さん

なんだか、無性に恥ずかしくなって畳を見つめた

あれ??俺、足にミサンガなんてしてたっけ??

視線を下に向けた俺の目に入ったのは、右の足首にある赤いヒモ

こんなんつけてた覚えないんだけどな……

「こら、動くな」

『あ、ゴメンなさい』

無意識に前屈みになっていたらしい

てか、ミサンガって願掛けのやつだよな?

もしかしたら、コイツが切れたら現代に戻れる的な??

ってか、ミサンガ自然に切れるの見たこと無いんだけど、え?どんくらいかかるの!!

たしか妹が一年たってやっときれたって言ってたな、
いや、親友にいたっては切れる前にヒモがのびてきて、足首から落ちたって言ってたな

あれ?もしそうなら、俺一生現代に戻れないんじゃ!!!

『そんなん嫌だ!!!』

「おいっ!!!なんだいきなり!暴れるなっ!!」

『えっ!!うわっ!』

忘れてた!今着せてもらってるところだったんだ!!!

着流しを縛ろうとしてヒモを巻き付けていた所で俺が暴れたため、土方さんはそのヒモをふみ、ズルッと転んだ

もちろん腰に巻いていたヒモに引っ張られ俺もステンとひっくり返った

「…………」

『……………………にゃああああああああああああああああああ!!!!!!!!』

「ぐふっ!」

おまっ!今ッ!!くくくく口!?

倒れた拍子に唇がそりゃもうガッチリと重なった

『お約束すぎるだろ!!要らねぇっていってんだよ!!!』

「名前テメェ……今本気で殴ったな」

本気でグーでいきました
とんでいった土方さんの鼻からは鼻血が

『だって!!だってファーストキス!!!…………(涙)』

言って悲しくなった。21歳にもなってファーストですよ

だってファーストキスって大事じゃん!!
本気で好きになった人としたいじゃん!!

それなのに!それなのに…………こんな見ず知らずの!しかも瞳孔ガン開きの男と!!!

こんなことなら、親友とでもしとけばよかった、いや、あいつも男だけど、どっちも男なら俺はあいつの方がよかった!!

「な、んなことぐらいで泣くんじゃねぇ!」

畳に座り込み泣く俺と焦る土方さん

「わ、悪かった……」

俺の涙を指で拭う土方さん

こんのキザやろぉぉぉ!!
そうだよな!お前はファーストキスじゃないんだもんなっ!イケメンはいいですねぇ!イケテるメンズはいいですねぇ!!

「死ねぇぇぇぇぇ土方このやろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

「おわぁ!?なにしやがんだ総悟!!」

突然現れた総悟君は刀を振りかぶり土方さんに襲いかかった

それをギリギリ避ける土方さん
た、畳に亀裂が…

「なぁぁにが信用問題でさぁ!!自分もやってるじゃねぇかぁぁぁ!!」

「な!総悟ちげぇ!なに勘違いしてんだお前!!つかキャラ変わってんぞ!!」

「勘違いだぁ?鼻血たらしながらいっても説得力ありやせんぜぃ!!名前は泣いてやすし、いったい何されたんでぃ」

先ほどの甘いマスクからは想像も出来ない般若のような表情の総悟君

『え、いや、えっと、土方さんがいきなり俺にのし掛かってきて…………』

「おまっ!!確かに間違っちゃいねぇけど言い方が!誤解されんだろ!!」

だって!総悟君超怖いんだもん!!

「死ねぇぇぇぇぇ!土方コノヤロォォォ!!!」

「なんでそこまでムキんなってんだ!!!」

とっさに刀を抜いて受け止める土方さん
す、スゲー

「俺が……名前の唇は真っ先に俺が無理矢理奪うって決めてたんでさぁ!」

『なにっ!?』

衝撃の事実!!

「しるか!んなもん!!無理矢理奪うってどんだけSなんだ!!」

「嫌がってる所を力でねじ伏せて無理矢理するのがいいんでさぁ」

この子怖いよぉぉ!

「知らねぇよお前の性癖なんか!」

「チッ、まさか土方さんごときに先を越されるとは思いやせんでした」

「ごときッてなんだコラ!」

ギャーギャーと言い争う二人

なんだよもう!戦場じゃんこの状況!!
もうやだ!

お家に帰りたいよぉ

『あぁ、早くミサンガ切れないかなぁ』

ふと足首を見ると

あれ?さっきこんな石ついてたっけ??

赤いヒモにはアメジストだろうか、紫の丸い玉が一つついていた
あれ、もしかしてこれミサンガじゃなくて…

「上等でさぁ!!!」

『ふぇ??』

急に目の前に総悟君が現れ、視界が暗くなったと思ったら唇に暖かい感触

『んんんっ!?』

「んっ」

またキスされたぁぁぁ!!

しかもまって!!

舌入ってきてんだけどちょっとぉぉぉぉぉ!!!!

『んんっふ!!んやっ!』

クチュクチュと唾液の混ざる音

両手は総悟君に完全にホールド

に、逃げれない!!

「やりすぎだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「いてっ」

『っ!ハァ、ハァ…く、苦しっ…』

顔を真っ赤にした土方さんが総悟君の頭を叩いたことでようやく解放された

「これで俺のがリードですねぃ」

ペロッと自分の唇を舐めて挑発する総悟君

「〜〜〜っ!!くだらねぇっ」

口をヒクヒクさせながらも平静をよそおう土方さん

『…………セカンドキスまでも…しかもディープ…』

「美味かったですぜぃ」

『チクショォォォ!もう帰る!!!』

こんなところにいたら、今まで守ってきた貞操まで危険な気がする!!!

部屋をでようとだっと走りだした

「まてこら!!その格好で出てく気か!」

『……早く着せろよコノヤロー』

クルッと方向転換をし土方さんに着せてもらう

「てめっ」



そして着終わり

『じゃあな変態ども!!!もう二度とあわねぇから!!!』

再び走って部屋を出た
絶対あわない!絶対あわないんだからな!!!


俺が居なくなった部屋では

「逃がしやせんぜぃ」

「…………ふん」

なにやら意気込む二人がいたとか














次回
【三次元のアダルトビデオより二次元のエロゲームの方が数倍過激】

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