あなたのお家はどこですか?

□【やーさんとか顔の怖い人はちょっと優しくしただけで普通の人の五割増しいい人に見える】
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『ここ、どこだ??』





【人に道を訪ねるときは、優しそうな大人の女性を選ぶべし】



キョロキョロと周囲を見渡す俺

『ってちがぁぁぁぁぁぁう!!!!確かに迷子だけども!』

一話のと状況は似てるけども!!

『今真っ暗だから!!しかも人っこ一人いないからね!!』

てことで、改めてタイトルコール!







【やーさんとか顔の怖い人がちょっと優しく
するだけで普通の人の五割増しいい人に見える】







『んで、ここどこだろ』

結局迷子です、はい

俺ってばどんだけ迷子になれば気がすむの

『だいたいまだ地図覚えてないっつーの、そりゃ迷子にもなるよ』

でも確か、こんなような道通ったような…

『銀さん家どこだよー!もう!看板くらい出しとけっ!稼ぐ気あんのか!』

かれこれ30分くらい一人でブツブツ言いながら歩いてる俺

『はぁ、気付いたらなんか真っ暗だし、周り誰も居ないし、いったい今何時なんだろう…ちょっと怖いなぁ…なぁんて』

いや、でもまぢでシンとしすぎじゃね?
若干寒気もするし…

『ってそれは俺がちゃんと着てないからか』

マダオから剥ぎ取った着流しはやっぱり着方がわからず
適当に羽織って適当に腰で縛ってあるだけ
一歩間違うと露出狂、みたいな

『はぁ』

どうしようかなぁ、もうたどり着ける気ぃしないし
戻ろうかなぁ

『誰でもいいからブチュッとしてさっさと家帰ろっかな』

別に銀さんじゃなくってもいい訳だし?
ただ知ってる人だからってだけだし?
別に銀さんとしたいとかじゃないし!

『決めた!もう誰だっていいよ!!』

何人とすればいいかかわかんないけど
こんなとこもう嫌だ!一刻も早く現代に帰りたい!

「なら俺らといいことしようやお嬢ちゃん」

『へ?』

背後から声がかけられた
な、なに、三人もいるじゃん

『あ、えっと…』

ニヤニヤしながら近づいてくる三人
もしかして、か、かつあげってやつ!?

『お、お金とか、持ってないんです…すいません』

こういうのはさっさと謝っちゃった方がいいよな!

「金?そんなんいいって、俺らと遊んでくれたらそれでいいからさぁ!なぁ?」

「あぁ!楽しいことしようぜ!」

えっ?そうなの?
なぁんだ!ただ単に俺と遊びたいだけかぁ!!

って騙されるかぁぁぁ!
遊ぶってあれだろ!そういう遊びだろ!

『あぁー、あれですよ、残念ですけどぉ、俺男なんですよぉ、すいません』

「へぇっ!男なの!?」

「そんな可愛い顔してっ!?」

悪かったな、紛らわしい顔してて
コンプレックスなんだよこのやろう

『そうなんですよぉ、こんな顔でも男なんです、すいません』

ひそひそと何やら話し合う男達

諦めてくれた、かな?

『えっと、じゃあ俺はこれでっ、!?』

そそくさと男達から離れようとした俺だが

ダンッ

『いっ!?』

たぁ…

男の一人に腕を思いきりひかれ、壁に押さえつけられた

「男のが都合いいなぁ」


『!?』

「そうそ!何しても孕むことないし?」

『ちょっ!』

「顔も可愛いから全然問題ないよん」

両腕を二人がかりで拘束され
男の顔が近付く

ま、まぢかよ…

「着物もはだけちゃって、誘ってたんでしょ」

『なっ!?やめっ!』

スルッと肩から着物が落ちる

「肌白っ!可愛いぃ〜!」

うるさいっ!この変態野郎共っ!!三対一なんてズルイッ!この卑怯者ども!!!!!

「俺ここもらいっ!」

『ひあっ!?なにすっ!』

胸にヌルッとした感覚…

っ!変な声出た!?

「あっずりいっ!じゃあ俺下貰おっかなぁ〜」

スベスベじゃんとか言いながら俺の太ももに楽しそうに手を這わせる男

ふざっけんなっ!!!!

『っ!!』

「いてっ!?」
「ぐはっ!」

乳首を舐める男の腹部に右膝を、そいつが怯み拘束のゆるんだ右手で、太ももを撫でる男の顔面に拳を叩き込んだ

はっ!現代で結構襲われてっから慣れてんだよばーか!!

さすがに三人は無理だったけど…それでも二人の拘束は溶けた

あと一人くらいなら、俺の腕力でもなんとか…

「おいおい、大人しくしてろよ」

『なっ!?』

つ、強い!?
いつもなら軽く払えるハズなのに、びくともしない

力の差が…っありすぎるっ

「てめぇよくも…」

「大人しくしてりゃ、優しくしてやったのになぁ」

『っ…』

や、ヤバイ…

相変わらず背中は壁にピッタリくっついている

「おい、あれ使おうぜ」

こうなりゃ、恥とか言ってる場合じゃない!!

『誰かっ!たすっ!?』

「でけぇ声だすなっ!」

何かに口を塞がれる感覚…

『んっ!』

目の前には男のドアップ
そして口内にはなにかが入ってきた

『んんっ!?』

ゴクンっ

な!なんか飲んじゃったっ!

「はぁ。これで大人しくなるか?」

『んっ!?あっ…』

な、なんだこれ、体が…
熱い…

全身の力が抜けていき、急に体の奥が疼きだした

『はっ、…なに、した…』

「んー?気にしなくていいよ、気持ちよくしてあげるからねぇ〜」

力が入らない……

息も苦しいし

怖い…

『あっ!っはぁ、やっ!め…』

男たちが体を撫でる感覚がダイレクトに脳に響いてくる

口にも、胸にも、足にも、舌の感触

気持ち悪い

でも、

「嫌がってる割りにはしっかり反応してんじゃん、可愛いなぁ」

『くっ…あぁっ!』

どうしよう

もう、なにも考えられない

「気持ち良さそうだな」

気持ち……いい、のかな……

もう立っていられない…

『んんっ、あぁ、、はぁっ!!』

俺は完全に意識を手放した………











『あぁ!は、やぁ…!』

「まぢ可愛いじゃん!グッチョグチョだし!最高!」

「なぁ、もう入れようぜ、俺我慢できねぇ!」

「こいつもう絶対意識ねぇって!」

「意識ねぇのにここまで乱れられるなんて、淫乱だねぇこの子」

『は……あ、あ…ぁ……やだっ…』

「無意識でも抵抗してくるんだ、燃えるじゃん!!」

「じゃ、俺からいれまーす!」

ザシュッ!

「へ?」

一人

ザシュッ!

「!?」

二人

「死にたくなけりゃさっさと消えなぁ」

「ひぃっ!?」

仲間を見捨て、逃げていく男

『はぁ……ハァっハァ、』

「おい」

俺の縄張りでなんかやってると思ったら

「男か…立て」

壁にもたれ掛かり震えながら座り込む男

息が荒い

「おい」

らしくもねぇが、気になってそいつの顔を除き込んだ

『…あ…ぁ……』

「薬、か」

涙や唾液、こいつはザーメンか?
顔を濡らしながらも、必死で何かに耐えている男

目は開いているものの、焦点があっていない

俺は懐から一粒の薬を取り出しそいつの口に入れてやった

『!?ケホッ!!』

「出すな、飲み込め」

『やだっ!もぅ…や……』

意識なんてねぇクセに抵抗しやがる
薬飲まされた時の感覚が残っているのか?力なく頭を左右に振っている
チッ、めんどくせぇ

「……悪く思うなよ」

薬を自分の口に含み
男の両腕を片手で押さえつけた

細い腕しやがって、男の癖になさけねぇ

空いてる片手で顎を持ち上げ口を開かせる

『んっ!!やっ!!』

相変わらず上ずった声を挙げながら
俺の手から逃れようと頭を動かし足をばたつかせ抵抗する

「大人しくしろ」

開いた唇に無理矢理俺のを重ね、舌で薬を奥へ

『んんっ!やらっ!!あ…!!』

なおも吐き出そうとする男

「安心しろ、今に楽になる」

手で口と鼻を塞ぎ
頭を撫でてやる

『ん……』

「っ!?」

なんつー顔しやがる

焦点の合わない濡れた瞳でジッと俺を見つめ

コクンッと喉を鳴らした

「いい子だ」

『ハァ……』

荒い息を吐く男
着流しの袖で顔の汚れを拭ってやるとゆっくり目を閉じた

「……欲しい」

この感覚は久しぶりだ

『ん…銀……さ、』

「テメェの連れか」

首筋に宛がわれる木刀の感覚

「名前君に何してやがる、高杉」

「ククッ、さぁな。気になるか?」

ピリピリと殺気が伝わってくる

銀時、テメェからはもうこんな殺気出ねぇと思っていたが

「お前がやったのか」

「だったらどうする」

グッと木刀に力が入った

「ぶっ飛ばす。!?」

俺は立ち上がり

「そんなに大事なら首輪でもつけて繋いでおけ。じゃないとどこかの狂犬に噛みつかれるぜぇ」

その場を後にした

「高杉っ!!」

名前ね

近いうちにまた会いに行く

今日のことちゃんと覚えてろ

「俺のもんにしてやる。ククッ」

当分江戸に居る理由が出来たな



















次回
【曖昧な記憶は捏造(ねつぞう)するにかぎる】

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