あなたのお家はどこですか?

□【銀魂的桃太郎】
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【銀魂的桃太郎】






昔昔、あるところに、おじいさんとおばあさんがすんでいました。

「あら、新ちゃん、姉に向かっておばあさんって、どういうことかしら?」

あ、姉上、僕ナレーションなんですから話かけないでください

てか、姉上はおばあさん役なんですから!

「嫌よ!役でも何でもおばあさんだなんて!若妻にしてちょうだい!!!」

わ、わかりましたよ…

昔昔、あるところに、若妻とおじいさんが住んでいました

ってやっぱりちょっと無理が

「お妙ちゃんが若妻なら、僕は若旦那にしてくれ新八君」

ちょっ!九兵衛さんまで!!
若旦那ってどんな世界観!?

てか、たしかおじいさん役は近藤さんが…

て!?近藤さん庭で全裸なんだけどぉぉぉ!

「あら、あれはペットのゴリラよ」

「お妙さーん!」

「ゴリラはしゃべんじゃねぇぇぇぇぇ!!!!」

ちょ!姉上!暴力は!!

……さ、先に進めますね

おじいさん、じゃなかった、若旦那は山へ芝刈りに、若妻は川へ洗濯に…

って姉上!!洗濯機回さないでください!!

「今時川で洗濯なんてしないわよ、新ちゃんったらぁ」

それじゃ話し進まないでしょぉが!

「しょうがないわね、じゃあ川でスイカでも冷やしてきましょうか」

んんー…わ…若妻は川へスイカを冷やしに行きました…

若妻が川でスイカを冷やしていると

川上からどんぶらこ、どんぶらこと大きな桃が流れてきました

若妻はその桃を拾い家に……

「………」

姉上拾ってぇぇぇぇぇ!!!

「嫌よ、気味が悪いわ」

いや、だから、拾わなきゃ先に進まないんだってば!

「もう、しょうがないわね、よいしょ」

はぁ……若妻は桃を家に持ち帰りました

若旦那が山から帰って来たので二人は桃を食べることにしました

若妻が桃に包丁を入れると
中から

「ゲホッ!ゲホケホッ!苦しい!!」

い、息も絶え絶えな青年が出てきました

…何やってんですか名前さん

「いやだって!入ってろって言うから今までずっと入ってたんだよ!てかなんでダイレクトに俺!?そこは赤ん坊でしょう!!」

「赤ん坊キャラなんていないでしょう?」

「だからって!!生まれたの青年じゃん!もう育っちゃってるじゃん!!」

ええっと、もうこのままいっちゃいましょうか

「それでいいのっ!?新八君っ!!」

子供のいなかった二人はそれはそれは喜び、青年に桃太郎と名付けました

「かわいい桃尻だから名前は桃太郎にしましょう!!」

「違うよ!!桃からうまれたからだよ!!」

「三人とも、知っているか。本当の桃太郎は、川から流れてきた桃を食べて若返った二人が、その…あ、愛を育み……」

照れるんなら言わなくて良いですよ九兵衛さん!!
てかあんたら既に若いからね!!

「そういえば、最近町で鬼が暴れまわってるらしいのよね、怖いわ」

「大丈夫だ!お妙ちゃんは僕が守る!!」

あ、勝手に話し進んじゃった

「おじいさん、おばあさん」

「誰がおばあさんだ、あぁん??」

「ごめんなさい…だって台本が…」

名前さん!アドリブでお願いします!!

「…奥さん、ご主人」

なんかちょっと嫌な響きだけど…ま、いいか…

「俺が鬼ヶ島へ鬼退治に行ってきます!!」

「そうね!それは助かるわ!善は急げって言うし、早速明日から出発してちょうだい!」

「…愛情の欠片も見られないんだけど…」

まぁ、育ててないですからね…
他人ですからね

こうして桃太郎は鬼退治へと行くことになりました


翌日

「それでは二人とも、行ってきます」

「気を付けるのよ」

「頑張ってこい」

「はい」

「これ、昨日私が徹夜で作ったの、お腹が好いたら食べなさいね」

そういって若妻は桃太郎の腰に巾着を付けた

「奥さん…これは」

「玉子焼きよ」

えっ!姉上そこはきびだんごですよ!

「だって私、玉子焼きしか作れないんですもの」

「た、玉子焼き…??」

ど、どうしました名前さん?

「いや、どう見てもこれは焦げた卵…」

「あら、なぁに?」

「ひっ!?い、いいえ!」

こうして桃太郎は若妻の作ったダークマターを

「新ちゃん」

スイマセン…
玉子焼きを持って鬼退治へと向かった

「キスマークの1つや2つくらい、付けてかえってくるんですよー!!」

「そうだな」

「んなっ!?そうだなじゃないよ、九ちゃんまで!!」

この先大丈夫かな…
とりあえず進めますね





「はぁ、もうしんどい…」

頑張って下さい名前さん!

鬼ヶ島へ向かい歩く桃太郎の前に一匹の犬があらわれた

「おぅ、名前、待ちくたびれたぞ」

「名前言うな、今は桃太郎です」

そうですよ銀さん!
ちゃんとセリフ言ってください!

「あーっと、なんだっけ?…桃太郎さん桃太郎さん、お股につけたキビダンゴ、1つ私に」

お腰につけたキビダンゴぉぉぉぉぉ!!!!!!!

何いってんだアンタ!!!

「え??悪いけどこれは無理」

名前さんもなに普通に返してるんですか!

「良いじゃねぇか、味見だけ」

いい加減にしろぉぉ!!

「やだ。死ね。」

「ちぇっ。じゃあなんか食いもんくれよ、鬼退治付き合ってやるから」

そうそう、それですよそれ!

「食べ物か…大量のダークマターならあるけど、これでいい??」

「ダークマター?なんですか?武器?」

「玉子焼き」

「………認めません!!そんなの玉子焼きじゃありません!!!最終兵器!!」

そうだった………

「だぁぁ!もういいっ!ついていくから、鬼退治したらパフェかお前食わせろよ」

「まぢ?来てくれんのありがと!」

名前さん、ちゃんと聞いてました!気を付けてくださいよ!!

まぁなにわともあれ、
発情中の犬が仲間になった

再び鬼ヶ島への道を歩く二人

「んーと、もうちょっと仲間が欲しいなぁ」

「いや、俺は名前君と二人きりでもう充分だけど」

「いや、ダメだって、あと猿とキジが出てくる予定なんだから」

名前さん、ネタバレはやめてください

「いやいや、桃太郎なんてみんなもう先の展開知ってるから」

「そうそ、だからこそ、予想外の展開が必要なんだよ」

いや要らないですから、予想外の展開とか

「だからもうこのまま二人で鬼退治、いや、新婚旅行行くくらいのキバツさがないとね」

「いや、それはダメだって、怒られちゃうから」

あ、あの、二人とも…

「「ん?」」

「俺を無視するたぁ、いい度胸じゃねぇか」

「「あぁ、いたの」」

「テメッ!眼鏡!お前が説明入れねぇからスルーされたじゃねぇか!」

す、スイマセン土方さん

「あ?なに?仲間になりたいのか?」

「ダークマターしかないけどいい?」

「展開が早い!セリフくらい言わせろ!!」

「あ、ごめん。どうぞ」

「ゴホンッ。桃太郎さん桃太郎さん、お腰につけたキビダンゴ、1つ私に下さいな」

「ダークマターしかないけどいい?」

結局…

「……もうそれでいい」

「え?食べる?勇者だねぇ!!桃太郎の俺より全然主役だよ土方さん!!惚れちゃいそう!!」

「な!いや、食うとはいってな…」

「まぢでか名前君!それくったら俺に抱かれてくれるの!?」

銀さんアンタさっきからそんなんばっかですよ!!!

「だ!誰が名前をテメェ何かに渡すか!」

え、せ、積極的ですね土方さん…

「野郎にモテても嬉しくないー」

名前さん…ここに居たら一生野郎にしかモテませんよ

もう!そこの二人も睨みあってないで、先行きますよ!!

そろそろキジの番…

「死ねぇぇぇぇィ!!!!」

ドカーン!ってちょっと沖田さん!?

「何しやがる総悟テメェ!」

「あ、居たんですかい土方さん。俺ぁあれでさぁ、鬼退治のデモンストレーション?」

「嘘つくんじゃねぇよ!思いっきり照準俺だっただろうが!!」

ええっと、鬼ヶ島へ向かう三人の前にキジが現れた

「名前さん名前さん、俺の股についたキビダンゴ、ちょいとしゃぶってもらってもいいですかねぃ」

桃太郎さん桃太郎さん、お腰につけたキビダンゴ1つ私に下さいなぁぁぁぁぁ!!!!

キビダンゴしかあってないから!!!

「やるねぇ」

銀さん、感心しないで下さい

「もう疲れたー、帰って定春と寝たい…。しゃぶるから鬼退治ついてきてくれる?」

ちょ!?名前さん!?

「まぢですかい、やったぜ」

「おいおいおい!何いってるの沖田くーん!ダメに決まってるでしょ!」

「ったりめぇだ」

「俺の後にしなさい!さ!名前君!銀さんの舐めて!!」

「なっ!!テメっ!」

「旦那のなんて舐めたら名前の口が腐っちまいまさぁ」

「ど、どういう意味かな沖田くーん?」

「…新八君、アホどもはほっといてさっさと進めちゃお」

え、あぁ、そうですね




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