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□平清盛の暇つぶし
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 「暇じゃ。」

 清盛は言いました。
 その言葉を聞いて、還内府こと、将臣くんは、

 「さ〜て、今日も元気に源氏をぶった斬ってこよう!」

 元気に物騒なことを言って、逃げるようにその場を立ち去ろうとします。

 「重盛!」

 ぎくぅぅっ!

 将臣くんは恐る恐る清盛を振り返ります。

 「暇じゃ!重盛!」

 「俺に言わないでくれ!」

 「はっ!重盛!アレを貸してくれ!」

 清盛は思いついたように、ぽんと手を叩きました。

 「アレってなんだよ?」

 将臣くんはあきらめて、清盛に聞きました。

 「GBAじゃ!鉄拳じゃ!」

 すみません、一部管理人の趣味が入っています…。

 「もう充電切れたよ!」

 「なにぃぃっ!切れたらどうなるのだ!」

 「もう出来ないんだよ!」

 「なにぃぃっ!仕方ないのぉ…。」

 そう言って清盛は考え込みました。
 その間に、将臣くんは部屋を後にしようと、抜き足、差し足、忍び足で歩を進めます。

 「何をやっているのだ?還内府殿?」

 「しぃーっ!しぃーっ!」

 突然現れて聞いてきた帝に、将臣くんは必死で黙るように促します。

 「そうじゃ!いいこと思いついたぞ!重盛!!」

 何か思いついた清盛は、将臣くんを呼びます。

 「…ぐすっ。なんですか、父上。」

 もう、どうでもよくなったみたいです(死)。

 「武術大会を開催するぞ!」

 はっ!?

 一瞬、呆然とした将臣くんは、すぐに我に返り、

 「いやいやいや!戦で十分だろうが!その上、何!?武術大会を開催するって!?意味わかんないから!鉄拳のつもりか!?鉄拳のつもりなのか!?ありえないから!怨霊とかいるから!」

 将臣くん、取り乱しすぎです。
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