long
□和製デンジャラス・ビューティー3
1ページ/9ページ
突然、将臣くんが言いました。
「知盛。お前、望美にフラれたら、元の世界に帰るのか?」
突然の言葉に、知盛さんは驚きましたが、いつもの嘲笑を浮かべると、
「これは、兄上。あまりにも有り得ないことを言うので、驚いてしまいましたよ。」
余裕の笑みを浮かべる知盛さんに、将臣くんは呆れたように息を吐き、
「おいおい、お前。最近、俺以外に望美にも怒られてるじゃねぇか。ほどほどにしないと、フラれるぞ、マジで。」
黙り込む知盛さん。
確かに怒られてばかりです。
将臣くんと徹夜で麻雀大会(他男子生徒を含む)を開催して、次の日、全員で遅刻した時、望美ちゃんと譲くんにしばき倒されたのはつい先日のことです。
いや、だが、あれは…。
「言い出したのは、お前だろう?」
「そういう問題じゃねぇ!教師なのに止めなかったから、怒ったんだよ!」
知盛さん、来るもの拒まず、どんな勝負も受け付けるのが仇になりました。(笑)
フラれる…?この俺がか…?
有り得んな。
と思いつつ、どうしても帰った時のことが頭をよぎります。
知盛さんの脳内方程式を紹介しますと、以下の通りです。
望美ちゃんにフラれる→元の世界に帰る→電気、ガス、水道、皆無!
=TVが見れない!&火起こし面倒臭い!&井戸まで行くの面倒臭い!(笑)
困る!
水戸○門が!
知盛さん、ご老公さまの大fanです(笑)。
いや、有り得ないけどな、この俺がフラれるなんて。
…知盛さん?その汗はなんですか?(笑)
かくして、知盛さんは望美ちゃんご機嫌伺い大作戦を決行することになりました!(笑)
有り得ないけどな、この俺がフラれるなんて。
知盛さん、認めなさい!