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□snow drop 第七話
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もう頭の中が破裂寸前だった。
色々ありすぎて考えがまとまらない。
その中でも私の心を大きく占めているのは、怒りと悲しみとそして疑問。
それらの全ては泰衡さんに向けられていた。
苛々している時に皆と一緒にいると、心配かけてしまうと思ったので一人になりたかった。
そうは思っても、一人になりたい時に行くあの場所には行けない。
あそこでよく泰衡さんと出くわしていたから。
今会ったら、私は…。
私はどうするんだろう…?
それすらもわからない。
いまだに冷静になれない。
割り切ることも出来ない。
どうして?どうして切り換えられないんだろう?
私はこんな中途半端な気持ちのまま、戦場に立って大丈夫なんだろうか。
そんなことを考えながら、私は中尊寺まで来ていた。
清浄な気が集うと、以前白龍が教えてくれたその場所に、危険だと知りつつも真夜中に来ていた。
眠れなかったせいもある。
しかし、私はやはりここで泰衡さんと出くわした。