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□12.昼餐会
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12.昼餐会



「もう、リオネ様ったら!!私達がどれほど殿下をお探ししたか分かりますか!?」

「ご、ごめんなさい……」

ユリアはかんかんに怒っていた。
コルトが私の部屋で寝ていたことに気付かず、城の人達はみんな徹夜で彼を探し回っていたのだという。

「これからは気をつけるから……」

「当たり前ですっ!!」

きぃぃん……と耳鳴りがするようなユリアの大声に、隣のコルトが怯えて私の後ろに隠れた。

私達はユリアに叩き起こされるなり、二人一緒にお説教を食らっていた。
その場にはルークも居たのだけれど……昨日、彼に抱き締められた私はかなりの気恥ずかしさが残っていて、まともに顔が見られない状態だった。

「まったくもう、殿下も何故部屋を出たりしたんです!?しかも窓から!!廊下に居る護衛兵に一言いえば済むでしょう!?万が一に大ケガでもしたらどうするおつもりですか!!」

「まぁまぁユリア、二人とも反省してるしさ……落ち着いて」

見かねたルークが助けを出してくれたけれど、次の瞬間ユリアが一喝した。

「あなたは黙っていて下さい!!」

「ハイ……」

途端にしゅんとなるルーク。
……彼ってなんか、尻に敷かれるタイプだな……。

「ゆ、ユリアって怒ると怖い」

コルトの率直な感想が、猛火に更なる油を注いだ。

「そんなこと聞いてません!!」


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