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□13.明滅
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「さぁ、この部屋だよ。夜まで休むといい」

コルビオに案内されたそこは、華美な調度品が並ぶ広い客間だった。
さすがにベッドの数は足りないが、俺たちの人数を受け入れるには十分な広さがある。


「そういえば昼食がまだだったね。待ってて、用意してこよう」

気味が悪い程の笑顔と親しげな口調でそう言うと、コルビオは部屋から出て行った。



13.明滅



「団長、扉に鍵がかかってない」

トイが扉をわずかに開けて、廊下に人気が無いか様子を窺う。

「見張りもいない。……行きますか?」

他の団員達の目が一斉に俺へ向けられる。
皆、指示を待っているのだ。

その瞳は仲間を殺された無念を晴らそうと、ぎらぎら光っていた。



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