another story


□絶対命令。(後/★★★)
2ページ/8ページ



「あ、……っ」

やばい。
張り詰めた“ソレ”が下穿きをぐいぐい押し上げてくる。

前のめりになって腰を離そうとしたら、すぐに体勢を戻された。

「……う、……」

陛下はそれに気付いている。
気付いているのに。

「ぷはっ」

「……今日はこのぐらいにしておこう」

口元を拭いながらにっこり微笑み、陛下はそう言って体を離す。

「へ、陛下……」
「悪戯が過ぎます」と訴えようとして、なんとも情けない声が出た。

「なんだ?物足りないか?」

陛下は実に爽やかな笑顔を浮かべ、俺の顔を覗き込む。

「そ、そうではなくて……」

ダメだ、足に力が入らない。
俺は壁に寄りかかったまま、ずるずると床に尻もちを着いた。


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ