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□絶対命令。(後/★★★)
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「あ、……っ」
やばい。
張り詰めた“ソレ”が下穿きをぐいぐい押し上げてくる。
前のめりになって腰を離そうとしたら、すぐに体勢を戻された。
「……う、……」
陛下はそれに気付いている。
気付いているのに。
「ぷはっ」
「……今日はこのぐらいにしておこう」
口元を拭いながらにっこり微笑み、陛下はそう言って体を離す。
「へ、陛下……」
「悪戯が過ぎます」と訴えようとして、なんとも情けない声が出た。
「なんだ?物足りないか?」
陛下は実に爽やかな笑顔を浮かべ、俺の顔を覗き込む。
「そ、そうではなくて……」
ダメだ、足に力が入らない。
俺は壁に寄りかかったまま、ずるずると床に尻もちを着いた。
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