頂きもの

□貴方にだけ見せる素顔
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卒業式後
ビッグコンボイは教官の任務を離れてから
マグマトロンと夜、二人で月を見ながら話していた


『はぁ…』


『何だ…溜め息などしおって』


『え?あー…嗚呼、なんだろうな』


『?』


『無償に…酒が…飲みたくなっただけ』


『酒、か』


『ん、酒…』


『教官の仕事を離れ、…寂しいのか』


『!…そぅかも、しれない…な』


『フン、孤独が好きだった貴様は何処へ行った』


『昔は若かったからなぁ…』


『儂より若造が…年寄り臭い事を言うな』


『ははっ、でも自分自身…驚いているんだ…まさか自分がこんなにも変わるなんて…』


『…儂は、どちらの貴様も好きだがな』


『…………………』


『どうした』


『ッ…なんでもない!(真っ赤)』


『…酒、飲みたいか?』


『有るのか?』


『嗚呼、手元から酒は欠かした事をないからな』


そう言って酒を何処からか出し


『甘口か辛口か』


『任せる』


『フン、ならばこれで良いか…』


と手にした辛口の酒を何処からか取り出し
ついでにワイングラスも何処からか2つ取り出して


『…何処から』


『言っただろう、手元から酒は欠かした事をないと』


『お前らしいな、ふふ…』


と微笑えんで言えば
フンと鼻で笑い、2つのグラスに酒をそそぐ
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