●灰男●

□お花見
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「お花見…ですか?」

「そ♪毎年この時期になると僕が幹事を務めてお花見をするのさっ!…と言っても、科学班とエクソシストばっかりの集まりだけどね」


ペラペラとしゃべりながらコムイはいつものカップに入ったコーヒーを飲みながらアレン達に資料を渡す。


「今年ももうこんな時期さー?」

「…チッくだらねぇ…俺はこんなもの出ねぇからな」

「え…?ちょっ、神田!?」


ソファに座っていた神田は持っていた資料をくしゃりと手の中で潰し六幻をカチャリと持ち、立ち上がり去って行ってしまった。


「いっ…いいんですか?コムイさんっ神田行っちゃいましたよ!?」

「いいのいいの♪いつもの事だから神田君は」

「そうさぁーそれに花見っていうのはユウの国の風習みたいなもんらしいから見飽きてるんだとさ」

「はぁ…;;」


神田が去っても何も気にしないという感じの答えにアレンは唖然とした。


「…!と言うか、この花見っていうのはドコでやるんですか?皆で教団を離れるわけにはいかないですし…」

「よくぞ気付いてくれましたアレン君!なんと僕は天才だから毎年桜の木を教団内に植えちゃっています!あはははは!僕って超天才!?」


自画自賛するコムイ。
そのコムイを無視してラビがアレンに話し掛けてきた。


「毎年そんな事やって仕事増やしてるさ?去年なんかその桜の木のせいで虫が教団内に大量発生したし;;」

「え?それ本当ですか!?」

「本当さぁ〜厨房に虫が大量発生した時なんかそれのせいで何日間かジェリーが飯作ってくんなかったもん;;」

「そっ…それはキツイですね…」


その時の状況を考えてみるとそれは地獄だ、と解釈するアレンだった。




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