FF7
□マントの中で。
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バサッ。
赤いマントの片側を広げて、その中にユフィを収める。
『これでいいのか…?』
『うん!』
嬉しそうにマントの端を掴み、ユフィは口元に持って来る。
『ヴィンセントのにおいがする』
あははと笑いながらユフィは言うけど、言われる側としてはかなり恥ずかしい。
何気なく言っていれる言葉が全て、自分に対して好きだと言っているのだと言うことを、この少女は分かっているのだろうか。
ヴィンセントは片手で顔を押さえながら、小さくため息をついた。
マントの中のユフィをギユッと引き寄せると、ユフィの身体が僅かにふるえた。
『私は言葉より態度で表した方が良さそうだ…。』
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