DREAM×DREAM3

□MAGICAL PINK CAT!
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魔法使いというのは、誰しも黒猫を飼っている。

どういう理由なのか、わからないが力をわけてもらうからとか、黒色に力があるとかと言われている。

猫を持っていない魔法使いなんていない。

持っていても、黒色以外の猫を飼っている魔法使いもいない。


ただ1人、例外がいた。

その魔法使いは茶色い髪の、紫の瞳の持ち主。

有名な魔法使いの家系の生まれだった。


ある日。
街の魔法使いの子供達が、1匹の猫を虐めていた。

その猫の毛の色は桃色。

魔法使いの街ではいてはいけない色の猫だった。

とはいえ、見捨てるわけにもいかなかった。


「やめて。どうしてそんなことをするの?…桃色でも、命は命なんだよ?」


「でも、こいつはこの街にいちゃいけないんだよ!」


「野良だし、桃色だし」


「そんなこと関係ないよ。…桃色でも野良でも大切な1つの命なんだ」


魔法使いの少年は、子供の中に割り込んで行き、桃色の猫をそっと抱き抱える。

鳴き声はか弱く、今にも消えてしまいそうだった。

少年はそっと桃色の猫の額にキスをし、怪我を一瞬で治す。









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