PERSONA3・短編

□大好きだから。
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「なぁなぁ、見ろって!ヤバイだろコレ!!」

「……ヤバイのはお前の頭だろ?」

寮の中ですっかり日常的になった2人のコンビ。
いざこざもあったらしいが、そんな雰囲気も見せずに楽しげに笑い合う2人は、見ていて本当に仲がよさげだ。

…………別に嫉妬している訳ではない。
恋人の俺より順平にかまいすぎて居ないか?とか、順平のほうが俺より良いのか?
……なんて、決して思ってはいない。

思っては居ない……………が。

苛立ちのような、焦りにも似た心に渦巻く感情をなんと言おう?

………嫉妬か…?
いやいや。そんなはずは無い。




「……い…真田先輩?」

ふと、風花の声によって現実に引き戻された。

現在、真田は一人掛けのソファーに座っている。前のソファーには美鶴。右のソファーには風花とゆかり。左には天田とアイギス。
後ろのテーブルでは、今考えていた2人が楽しげに座っていた。

「…どうかしたんですか?」

下げていた視線を上げると、ソファーに座る面々が心配そうに此方を見つめて居た。




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