PERSONA3・短編
□Merry Christmas...
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真田×主人公
「Merry Christmas.真田先輩。
今年も良い年になるといいですね。」
雪も降って居ない夜だけど、街はクリスマス一色。窓を開ければ、街中の音楽が届いて来そうだった。
「Merry Christmas.
……いい年にしようじゃないだろ?俺達がいい年にするんだ。」
青色のふわふわの頭を撫でてやると、彼は肩口に頭を寄り掛からせて来た。
「そうでしたね。ごめんなさい。
…でも………怖いんです…」
ふるふると小さく震える体を、安心させる様に擦ってやる。
「何が怖いんだ?」
「世界を救う以外の選択は、何も考えいません。けどっ……!
影時間が無くなって、全てを…貴方との繋がりが無くなるなんて…………嫌だ。」
涙を流して胸元に顔を埋める、いとおしい彼。
「触れられないなんて……!話せないなんてっ………んっ!」
顎を持ち上げ、上を向かせる。
そして、優しく口を塞いだ。
薄く開いた唇から、熱い口内へと舌を差し入れる。
言わせない……とばかりに。
「ん………っ…は……不安なら、こうやって繋がっていればいいだろう?」
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