副書廊橙
□仲良くする気はねぇ、よろしく
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仲良する気はねぇ、ヨロシク
(そいつはあまりに自分と違いすぎて、)
*「お前が旅禍か?」*
最初は、ただの興味だった。
どうせ暇だっし
仲間なんぞのために
セイレイテイにまで侵入してきた
という旅禍の面でも
拝んでおこうか、
それだけだった。
*「誰だお前。そこ退けよ。」*
第一印象は最悪。
早くルキアを助けださなきゃなんねぇのに、
また厄介なのが出てきやがった。
零番隊だか隊長だか知らねぇが、
とにかく苦手だと思ったんだ。
*「想いだけでは、誰一人救えんのだ!」*
未熟故に仲間を助けられず、
自分自身も深手を負ったこいつは、
それでも立ち止まることなく仲間のもとへ行こうとする。
昔の自分を見ているようで、
腹がたった。
*「・・・わかってるさ、そんなこと!」*
今まで飄々としてたこいつが、
いきなり血相変えて叫んだ。
その怒りは、
俺だけに向けられたもんじゃなかった。
何がこいつを苦しめているのか、
何がこいつを縛っているのか、
知りたいと、
おもった。
*