NOVEL

□動揺235ページぐらいから。
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動揺235ページの6行目から。

 ご苦労さん、古泉。

「あなたっ…、やっとですね!」

「は?何が」

古泉が急に声を上げる。
しかも俺に向かって。

「ほら、『ご苦労さん、古泉』
 って思ったじゃないですか!
 僕を認めて
 くれたんですよね?」

「バッカ!
 なに人の思考覗いてんだよ!
 法律で裁けるんじゃねぇか!?」

すると古泉はますます笑う。
そんな疑問は予想済みだとでも
言うような顔だ。

「超能力者ですから」

「能力違うだろ!
しかもハルヒに聞こえなくて
よかったな!
爆弾発言だぞ今の!」

「あら、呼んだ?」

そこへハルヒが乱入してきた。
「ハルヒ」という単語には
すぐ食いつくからな。
自分の名前だし。

「なんでもないから
妹と遊んでろ」

「なんでもない訳無いじゃない。
 ねぇ、みくるちゃん?」

よばれた朝比奈さんは
案の定ビクついてから、
「あ…、はい?」と訊き返した。

「だから、
 古泉くんとキョンが
 何かやってんのよ」

朝比奈さんは
パァっと笑顔になった。
眩しい。

「仲が良いんですね」
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