小説

□大空は、 連載中
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「…ん、ココ……」

意識はゆっくりと正常に戻っていく。
俺は…
ランボに十年後に飛ばされたんだっけ。

じゃぁココは十年後?

「……あ、れ?」

俺の部屋だった。

いや、十年後にあってもおかしくは無いんだが…
十年間模様替えもなしってのは…流石にないよな。
それに俺の好きな漫画の巻数も増えてないし、ゲーム機だって今俺がよく遊んでるやつのままだ。

ここは、十年後じゃなくて…近い未来?

「何で十年バズーカで近未来に…」

そう考えを巡らしている時だった。


「な、な…!!!?」

その声に、俺は振り返った。

そして驚愕した。


「……ぇええ!!!?」


「ええええええ!!!!?」


目の前に居たのは…


鏡。




ッではなく、自分…!!?

びっくりしたまま固まっているこの人は…確かに俺。

で、ここにいるのも、確かに俺。


「な…君…は俺…!?」

「じゃぁ君は未来の俺?」

「…ええと…」

「…」

沈黙…
お互いにどういう状態か分かっていない。


「えと…今、君はいくつですか?」

とりあえず近未来"といってもどの辺の未来なのか知らないといけない。

「俺?17…」

2年後だった。
確かにあまり顔も変わってないし…
身長がかろうじて少し伸びている。

…うう、2年でこの成長か…
ちょっと悲しい。

「俺、2年前から来たみたいなんだ。」

「そ、そうなんだ…ところでもしかしてランボの十年バズーカの?」

「は、はい」

「おっかしいな…」

「なんで…ですか?」

「もう5分経ってる…気がする」
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