□雨
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唇を少しとがらせ、拗ねた様に自分に擦り寄ってくる麗に、思わずれいたは苦笑いをした。

予想以上にビデオに熱中してしまい、麗の機嫌を損ねてしまったらしい。
れいたは一度自分の首に回されていた腕をほどくと、体ごと麗の方に向き直り、自分の胸に閉じ込めるようにして麗の体を抱きしめた。

「なぁにすねてんだ?こうやって一緒にいるべ?それに、俺は雨好きだけどな。」

「?なんでさ。訳わかんない。」

「じゃぁ、これからそれを教えてやるよ。」

れいたはそういって、形のいい唇の端をあげて微笑むと、軽く音を立てて麗の首筋にキスを落とした・・・。
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