□雨
3ページ/6ページ
唇を少しとがらせ、拗ねた様に自分に擦り寄ってくる麗に、思わずれいたは苦笑いをした。
予想以上にビデオに熱中してしまい、麗の機嫌を損ねてしまったらしい。
れいたは一度自分の首に回されていた腕をほどくと、体ごと麗の方に向き直り、自分の胸に閉じ込めるようにして麗の体を抱きしめた。
「なぁにすねてんだ?こうやって一緒にいるべ?それに、俺は雨好きだけどな。」
「?なんでさ。訳わかんない。」
「じゃぁ、これからそれを教えてやるよ。」
れいたはそういって、形のいい唇の端をあげて微笑むと、軽く音を立てて麗の首筋にキスを落とした・・・。